Excelでフィルターモードを解除する方法|一括クリア・解除できない原因も解説

Excelでフィルターモードを解除する方法|一括クリア・解除できない原因も解説

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Excelでフィルターを使ってデータを絞り込んだあと、

「フィルターを解除して、すべてのデータを表示したい」
「複数の列に設定したフィルターをまとめて解除したい」

と思うことはありませんか?

私もExcelを使い始めたころは、複数の列にフィルターを設定すると、それぞれの列を開いて一つずつ解除していました。

しかし、フィルターが何個も設定されていると、一つずつ解除するのは意外と手間がかかります。

Excelでは、[データ]タブにある[クリア]を使えば、設定されているフィルター条件をまとめて解除できます

さらに、フィルターを頻繁に解除する場合は、[クリア]をクイックアクセスツールバーに追加しておくと、ボタン一つで操作できて便利です。

ただし、

  • 絞り込み条件だけをクリアする
  • フィルターの▼ボタン自体を消す
  • 昇順や降順で並び替えたデータを元に戻す

では、それぞれ操作方法が異なります。

この記事では、Excel初心者向けに、フィルターモードを解除する基本操作から、一括解除・ショートカット・解除できないときの対処法までわかりやすく解説します。



Excelのフィルターモードを解除する方法

Excelのフィルターを解除するときは、まず「何を解除したいのか」を確認しておくと操作に迷いにくくなります。

フィルターには、

  • 絞り込み条件だけをクリアする
  • 一部の列だけフィルターをクリアする
  • フィルター機能そのものを解除する

といった操作があります。

ここでは、それぞれの違いと操作方法を順番に確認していきましょう。


フィルターモードとは?

Excelのフィルターは、表の中から条件に合うデータだけを表示するための機能です。

[データ]タブの[フィルター]を設定すると、各列の見出しに▼ボタンが表示されます。

データタブのフィルターボタンを押して、表の見出しに▼ボタンが表示された状態

たとえば、担当者の列から「田中さん」だけを選択したり、売上の列から「10,000円以上」だけを表示したりできます。

フィルターで表示されなくなった行は削除されたわけではなく、一時的に非表示になっているだけです。

そのため、フィルター条件をクリアすれば、非表示になっていたデータを再び表示できます。

なお、「フィルターモードを解除する」といっても、

  • 条件だけを解除してすべてのデータを表示したい
  • 見出しに表示されている▼ボタンも消したい

のどちらを意味しているかによって操作が異なります。

まずは、もっともよく使う「フィルター条件をまとめてクリアする方法」から確認してみましょう。


フィルターの絞り込みを一括でクリアする

複数の列にフィルターを設定している場合でも、一つずつ解除する必要はありません。

[データ]タブにある[クリア]を使えば、設定されているフィルター条件をまとめて解除できます。

操作手順は次のとおりです。

  1. フィルターを設定している表のセルをクリックします。
  2. [データ]タブをクリックします。
  3. [並べ替えとフィルター]にある[クリア]をクリックします。[データ]タブの[クリア]で絞り込みを解除し、すべてのデータが再表示された比較画面

設定されていたフィルター条件が解除され、すべてのデータが表示されます。

[クリア]を使用しても、列見出しにある▼ボタンは残ります。

つまり、フィルター機能そのものを削除するのではなく、現在設定している絞り込み条件だけを解除する操作です。

再びデータを絞り込みたい場合は、▼ボタンから新しい条件を設定できます。

私は以前、複数の列にフィルターを設定したあと、それぞれの▼ボタンを開いて一つずつ解除していました。

しかし、列が増えるほど手間がかかるため、現在は[クリア]を使ってまとめて解除することが多くなりました。

フィルターを頻繁に使う場合は、後ほど紹介するクイックアクセスツールバーに[クリア]を追加しておく方法も便利です。


一部の列だけフィルターを解除する

複数の列にフィルターを設定していて、そのうち一つだけ条件を解除したい場合は、列ごとにフィルターをクリアできます。

解除したい列の▼ボタンをクリックし、

[「列名」からフィルターをクリア]

をクリックします。

商品名列の▼ボタンを開き、「商品名からフィルターをクリア」を選んで、その列の条件だけを解除した画面
列の▼ボタンから[○○からフィルターをクリア]を選ぶと、その列だけフィルター条件を解除できます。

その列に設定されていた条件だけが解除され、ほかの列のフィルター条件はそのまま残ります。

たとえば、

  • 担当者:「田中」
  • 売上:「10,000円以上」

という2つの条件を設定している場合、担当者のフィルターだけをクリアすれば、「売上10,000円以上」という条件は残ります。

一部の条件だけ変更したい場合は列ごとのクリア、すべての条件を解除したい場合は[データ]タブの[クリア]と使い分けると便利です。


フィルターの▼ボタン自体を削除する

フィルター条件だけでなく、列見出しに表示されている▼ボタン自体を消したい場合は、フィルター機能を解除します。

操作手順は次のとおりです。

  1. フィルターが設定されている表の中をクリックします。
  2. [データ]タブを開きます。
  3. [フィルター]をクリックします。フィルターを解除する前後の比較。上は見出しに▼ボタンがあり、下は▼ボタンが消えている

列見出しに表示されていた▼ボタンが消え、フィルター機能が解除されます。

ここで注意したいのが、[クリア]との違いです。

  • [クリア]
    →絞り込み条件だけを解除する。▼ボタンは残る。
  • [フィルター]を解除
    →絞り込み条件を解除し、▼ボタンも消す。

再びフィルターを使いたい場合は、表の中を選択して[データ]タブの[フィルター]をクリックすれば設定できます。

「データを全部表示したいだけ」という場合は[クリア]、「もうフィルターを使わないので▼ボタンも消したい」という場合は[フィルター]の解除、と覚えておくと分かりやすいでしょう。


ショートカットキーでフィルターを解除する

フィルターは、マウスだけでなくキーボードから操作することもできます。

よく使われるショートカットは次のとおりです。

やりたいこと ショートカット
フィルター条件をすべてクリアする Alt → A → C
フィルターの設定・解除を切り替える Ctrl+Shift+L

[Alt]→[A]→[C]は、3つのキーを同時に押すのではなく、順番に押します。

実行すると[データ]タブの[クリア]と同じように、設定されているフィルター条件をまとめて解除できます。

一方、[Ctrl]+[Shift]+[L]はフィルター条件だけをクリアするショートカットではありません。

フィルター機能そのもののオン・オフを切り替えるため、実行すると見出しの▼ボタンも消えます。

フィルター条件だけを解除したいのか、フィルター自体を解除したいのかによって使い分けましょう。

ショートカットキーを覚えておくと便利ですが、フィルターの解除を頻繁に行う場合は、次に紹介するクイックアクセスツールバーを使う方法もあります。


[クリア]ボタンをクイックアクセスツールバーに追加する

フィルターを頻繁に使う場合は、[クリア]をクイックアクセスツールバーに追加しておくと便利です。

私も現在はこの方法を使っています。

以前は複数のフィルターを一つずつ解除していましたが、[クリア]をクイックアクセスツールバーに追加してからは、ボタン一つですべての条件を解除できるようになりました。

設定方法は次のとおりです。

  1. [データ]タブを開きます。
  2. [クリア]を右クリックします。
  3. [クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。データタブの[クリア]を右クリックし、クイックアクセスツールバーに追加するメニューを開いた状態

Excelの上部に[クリア]ボタンが追加されます。

クイックアクセスツールバーに追加された[クリア]ボタン

一度設定しておけば、[データ]タブを開かなくてもクイックアクセスツールバーからフィルター条件を解除できます。

ショートカットキーを覚えるのが苦手な場合や、日常的にフィルターを使う場合にもおすすめです。


フィルターを解除できない・元に戻らないときの対処法

Excelのフィルターは基本的には簡単に解除できますが、

「[クリア]を押せない」
「フィルターを解除したのに行が戻らない」
「並び替えた順番を元に戻したい」

といった場面もあります。

ここでは、フィルターを解除できないときや、解除後に元の状態へ戻したいときの確認ポイントを紹介します。


フィルターの[クリア]ボタンが押せない

[クリア]がグレーアウトして押せない場合は、現在の表に解除できるフィルター条件や並べ替えが設定されていない可能性があります。

見出しに▼ボタンが表示されていても、これはフィルター機能が有効になっているだけで、絞り込みが行われているとは限りません。

フィルター条件や並べ替えが設定されていないため、データタブの[クリア]ボタンがグレーアウトしている画面
絞り込み中の列では、▼ボタンが漏斗のようなフィルターアイコンに変わります。現在フィルター条件が設定されているか確認してみましょう。


シートが保護されていてフィルターを解除できない

校閲タブの[シート保護の解除]が表示されているExcel画面。シート保護が有効な状態の例

シートが保護されている場合、設定内容によってはフィルターを変更したり解除したりできないことがあります。

[校閲]タブを開き、[シート保護の解除]と表示されている場合は、そのシートが保護されている状態です。

自分で設定したシートであれば、[シート保護の解除]をクリックしてからフィルターを操作してみましょう。

パスワードが設定されている場合は、解除するためにパスワードが必要です。

他の人が作成したファイルの場合は、無理に解除せず、作成者や管理者に確認したほうが安全です。

なお、シートを保護するときに[オートフィルターの使用]が許可されていれば、既に設定されているフィルターを操作できる場合があります。

ただし、保護された状態ではフィルターそのものを新しく設定したり削除したりできない場合があるため、操作できないときはシート保護も確認してみましょう。


フィルターを解除したのに見たいデータが表示されない

[クリア]を押すと、フィルターによって非表示になっていた行は再表示されます。

それでも「一部のデータが見当たらない」と感じる場合は、行番号が途中で飛んでいないか、グループ化されていないかなども確認してみましょう。

また、フィルターとは別に行を非表示にしていた場合など、操作状況によっては「フィルターで隠れているのか、手動で非表示にしたのか」が分かりにくくなることがあります。

行番号が飛んでいる場合は、前後の行を選択して右クリックし、[再表示]から表示を戻せるか確認してみてください。

非表示になっている行を選択し、右クリックメニューから[再表示]を選ぶ画面
行番号が飛んでいるときは、手動で非表示になっていないか確認し、必要に応じて[再表示]を実行します。

フィルターを解除したら元に戻す方法

フィルターをクリアしたあと、

「さっきまで使っていた条件に戻したい」

と思うこともあります。

解除直後であれば、[元に戻す]ボタンまたは[Ctrl]+[Z]で戻せる場合があります。

ただし、そのあとに入力や編集など別の操作を行っていると、フィルター解除だけを簡単に元に戻せないことがあります。

また、[再適用]は以前使用したフィルター条件を履歴から呼び戻す機能ではありません。

[再適用]は、現在設定されているフィルター条件を、変更後のデータにもう一度適用するための機能です。

たとえば、

  1. 売上が50,000円以上のデータだけを表示する
  2. 売上の数値を変更する
  3. [再適用]をクリックする
    データタブの[再適用]ボタンを示した画面
    [再適用]は、現在のフィルター条件で最新のデータをもう一度判定し直す機能です。

とすると、変更後の数値をもとに、もう一度「50,000円以上」という条件で表示内容が更新されます。

一度[クリア]して条件そのものを解除してしまった場合に、以前の条件を自動で復元するためのボタンではない点には注意しましょう。

複雑な条件を何度も使う場合は、条件をメモしておくほか、用途によってはシートビューやPower Query、VBA(マクロ)などを利用する方法もあります。


昇順・降順の並び替えを元に戻す方法

フィルターの▼ボタンから[昇順]や[降順]を選択すると、データの並び順そのものが変更されます。

ここで注意したいのが、フィルター条件の[クリア]と並び替えは別の操作だという点です。

たとえば、日付を古い順に並び替えたあとで[クリア]をクリックしても、並び順は元には戻りません。

並び替えた直後であれば、[Ctrl]+[Z]や[元に戻す]を使って元の順番に戻せる場合があります。

しかし、そのあとに複数の操作を行っている場合は、並び替えだけを取り消すことが難しくなります。

そのような場合に備えて、あらかじめ[No.]などの連番列を作っておくと便利です。

たとえば、次のような表があるとします。

No. 日付 担当者 商品名 売上
1 2026/7/1 田中 商品B 52,401
2 2026/7/2 山本 商品A 40,000
3 2026/7/2 斎藤 商品B 27,701
4 2026/7/2 鈴木 商品B 28,905

この表を日付順や売上順に並び替えても、各データに付けたNo.はそのまま残ります。

元の入力順に戻したいときは、No.列を昇順に並び替えれば元の順番に戻せます。

日常的に並び替えを行う表では、No.や入力順などの列をあらかじめ作っておくと安心です。

並び替え前の順番を戻せるように、表の左端にNo.列を追加した例
あらかじめNo.列を作っておくと、並び替え後でも元の順番に戻しやすくなります。

フィルターを解除するとExcelが固まる・応答しない

フィルターを解除したときに、Excelが一時的に固まったり「応答なし」と表示されたりすることがあります。

フィルターを解除すると、それまで非表示になっていた多くの行が再表示されます。

その際に、

  • 大量の数式が再計算される
  • 条件付き書式が多く設定されている
  • 参照範囲が広い数式がある
  • マクロやイベント処理が動いている
  • ブックのデータ量が多い

といった状況では、処理に時間がかかることがあります。

すぐに強制終了せず、まずは少し待ってみましょう。

それでも操作できない場合は、Excelを再起動したり、他のブックやアプリを閉じたりすると改善することがあります。

32ビット版Excelでは使用できるメモリに制限があるため、大きなファイルではメモリ不足が影響する可能性もあります。

ただし、フィルター解除で固まる原因は32ビット版だけとは限りません。

同じファイルで何度も発生する場合は、数式・条件付き書式・マクロ・ファイル容量なども確認してみましょう。

Excelが頻繁に固まる場合は、フィルター以外の原因も考えられます。

詳しい対処方法は、Excelが重い・固まるときの関連記事も参考にしてください。


VBAでフィルターを一括解除する

フィルターを頻繁に解除する場合は、VBAを使って自動化する方法もあります。

現在のシートに設定されているフィルター条件を解除して、すべてのデータを表示する場合は、次のように記述できます。

If ActiveSheet.FilterMode Then
  ActiveSheet.ShowAllData 
End If

ShowAllDataを実行すると、設定されているフィルター条件が解除され、すべての行が表示されます。

ただし、フィルターによる絞り込みが行われていない状態でShowAllDataを実行すると、エラーになる場合があります。

そのため、

If ActiveSheet.FilterMode Then

で、現在フィルターによる絞り込みが行われているか確認してから実行しています。

なお、このコードはフィルター条件を解除するもので、見出しにある▼ボタン自体を削除する処理ではありません。

日常的にボタン一つでフィルターを解除したいだけであれば、まずはクイックアクセスツールバーを利用する方法のほうが簡単です。

複数の処理と組み合わせて自動化したい場合は、VBAを使う方法も検討してみましょう。


フィルター解除に関するよくある質問

フィルターモードを一括で解除するにはどうすればいいですか?

[データ]タブの[クリア]をクリックすると、複数の列に設定されているフィルター条件をまとめて解除できます。

フィルターの▼ボタンは残るため、そのまま別の条件で絞り込みできます。


フィルターの▼ボタンを消すにはどうすればいいですか?

[データ]タブの[フィルター]をクリックすると、フィルター機能そのものを解除できます。

[Ctrl]+[Shift]+[L]でもフィルターの設定・解除を切り替えられます。


フィルターを解除しても行が表示されないのはなぜですか?

別の列にフィルター条件が残っていないか、行番号が途中で飛んでいないか、グループ化されていないかを確認してみましょう。
フィルターとは別に行を非表示にしていた場合は、[再表示]で戻せるかも確認します。


フィルターで昇順にしたデータを元に戻せますか?

並び替え直後であれば[Ctrl]+[Z]や[元に戻す]で戻せます。

あとから元の順番に戻す可能性がある表では、あらかじめNo.列などの連番を作っておく方法が便利です。


フィルターを解除できない場合はどうすればいいですか?

フィルター条件が設定されているか、シートが保護されていないか、解除したい表の中を選択しているかを確認してみましょう。

シート保護の設定によっては、フィルターを変更・解除できない場合があります。


Excelの「これ、もっと早く知りたかった」を減らしたい方へ

フィルターの[クリア]のように、Excelには知っているだけで作業が少しラクになる機能がたくさんあります。

ただ、すべてを一度に覚える必要はありません。
私自身も、仕事で困ったことを一つずつ調べながら覚えてきました。

「何から勉強すればいいかわからない」「独学でもExcelを使えるようになりたい」という方は、こちらの記事で勉強の進め方をまとめています。

エクセルが難しい人必見!独学でできる勉強法と続けるコツを紹介


    まとめ

    Excelでフィルターの絞り込みをすべて解除したい場合は、[データ]タブにある[クリア]を使うのが簡単です。

    複数の列に条件を設定していても、一つずつ解除する必要はありません。

    今回紹介した方法をまとめると、次のようになります。

    • すべてのフィルター条件を解除する
      →[データ]タブの[クリア]
    • 一部の列だけ解除する
      →列の▼ボタンから[フィルターをクリア]
    • フィルターの▼ボタン自体を消す
      →[データ]タブの[フィルター]を解除
    • ショートカットで条件をクリアする
      →[Alt]→[A]→[C]
    • 頻繁に解除する
      →[クリア]をクイックアクセスツールバーに追加
    • 並び替えた順番を元に戻す
      →直後なら[元に戻す]、あとから戻す場合はNo.列を利用

    フィルター条件の解除と、並び替えを元に戻す操作は別物です。

    特に日常的に並び替えを行う表では、あらかじめNo.列を作っておくと、元の順番に戻しやすくなります。

    フィルターを使い終わるたびに一つずつ解除している場合は、まずは[クリア]やクイックアクセスツールバーを活用してみてください。


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