Excelでマクロボタンを作る方法|設定・編集・マクロ登録を初心者向けに解説

初心者でも簡単!Excelマクロボタンの設定と実践的な活用法

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Excelでマクロを作成したものの、

「毎回マクロ一覧から実行するのが面倒」 「シート上に押すだけで実行できるボタンを作りたい」 「他の人でも迷わず使えるようにしたい」

ということはありませんか?

Excelでは、フォームコントロールのボタンや図形にマクロを登録して、クリックするだけで処理を実行できます。

特に初心者の方には、設定が簡単で扱いやすいフォームコントロールのボタンがおすすめです。

この記事では、マクロボタンの作成方法から、文字・サイズの変更、図形へのマクロ登録、ActiveXコントロールとの違い、共有するときの注意点まで初心者向けに解説します。


目次

やりたいことから選ぶ


Excelのマクロボタンとは?

マクロボタンとは、クリックすると登録しておいたマクロを実行できるボタンのことです。

通常、マクロは[開発]タブやマクロ一覧から選択して実行できます。

しかし、何度も使用する処理の場合、

「毎回一覧を開いてマクロを探す」

という操作は少し面倒です。

シート上にボタンを用意しておけば、

ボタンをクリック ↓ 登録したマクロを実行

という流れにできます。

たとえば、

  • データを並べ替える
  • 不要なデータを削除する
  • 印刷処理を実行する
  • 集計表を作成する
  • 入力フォームを開く

といった処理をボタンから実行できます。

また、自分だけでなく他の人が使うExcelファイルでも、

「ここを押せば処理が始まる」

と分かりやすくできるのがメリットです。


マクロを実行するボタンにはいくつか種類がある

Excelでマクロを実行する方法は1つではありません。

主に次のような方法があります。

方法 特徴 初心者へのおすすめ度
フォームコントロール 設置とマクロ登録が簡単 ★★★
図形 色や形を自由に変更しやすい ★★★
ActiveXコントロール VBAで細かな制御ができる ★
クイックアクセスツールバー シート上にボタンを置かず実行できる ★★

初めてマクロボタンを作る場合は、まずフォームコントロールを使えば十分です。


フォームコントロールでマクロボタンを作成する方法

フォームコントロールのボタンを使うと、作成済みのマクロを簡単に登録できます。


[開発]タブがない場合は表示する

マクロボタンを作成するときは、Excelの[開発]タブを使用します。

[開発]タブが表示されていない場合は、先に表示しておきましょう。

基本設定については、以下の記事でも詳しく解説しています。

→ Excelでマクロを作るなら最初にやるべきVBAの基本設定とは?


1.フォームコントロールのボタンを挿入する

[開発]タブを開き、

[挿入]→[フォームコントロール]→[ボタン]

を選択します。

開発→挿入→ボタンを選択します。

続いて、ワークシート上をドラッグしてボタンを配置します。

ボタンを設置します。

ボタンを配置すると、[マクロの登録]画面が表示されます。


2.ボタンに実行するマクロを登録する

[マクロの登録]画面から、ボタンを押したときに実行したいマクロを選択します。

作成したボタンにマクロを登録します。
ボタンを右クリックしてマクロの登録メニューを選択します。

マクロを選択したら[OK]をクリックしましょう。

Excelのマクロの登録画面で実行するマクロを選択

これで設定は完了です。

作成したボタンをクリックすると、登録したマクロが実行されます。

なお、マクロ候補が多く表示される場合は、[マクロの保存先]を現在のブックなどに変更すると候補を絞り込みやすくなります。


マクロボタンの文字・サイズ・登録マクロを変更する

作成したマクロボタンは、あとから文字やサイズを変更できます。

ボタンに表示される文字を変更する

ボタンを右クリックし、[テキストの編集]を選択します。

右くっりっくしてテキスト編集メニューを選択します。

たとえば、

  • ボタン1
  • マクロ実行

のような名前のままにするより、

  • データを並べ替える
  • 集計開始
  • 印刷する
  • 入力内容をクリア

など、押したときに何が起こるのか分かる名前にするのがおすすめです。


ボタンの位置・サイズ・フォントを変更する

ボタンを右クリックして選択した状態にすると、ドラッグして位置を移動したり、周囲のハンドルを動かしてサイズを変更したりできます。

文字を選択すればフォントや文字サイズも調整できます。

ボタンテキストのフォントも調整

なお、通常の左クリックではマクロが実行されてしまいます。

編集したいときは、まず右クリックしてボタンを選択すると覚えておくと安心です。


登録しているマクロを変更する

別のマクロを実行したくなった場合も、ボタンを作り直す必要はありません。

ボタンを右クリックし、[マクロの登録]を選択します。

あとは新しく実行したいマクロを選んで[OK]をクリックします。


ボタンを削除する

ボタンを削除するときも、まず右クリックして選択します。

選択された状態で[Delete]キーを押せば削除できます。

誤って通常クリックするとマクロが実行されるため注意しましょう。


ボタン名は「押すと何が起こるか」が分かる名前にする

特に複数人で使用するファイルでは、ボタン名にも注意が必要です。

たとえば、

「並び替え」

だけでは、

「何を基準に並び替えるの?」

と迷う可能性があります。

その場合は、

  • 入力順に並び替え
  • 日付順に並び替え
  • 月次集計を実行
  • 印刷用データ作成

など、処理内容が分かる名前にすると親切です。

複数部署で使う場合には、

  • 営業用データ作成
  • 管理用データ作成

など、対象を含める方法もあります。

ただし、共有ファイルへ勝手にマクロボタンを追加すると、他の担当者が誤って操作してしまう可能性があります。

業務ファイルの場合は、事前に利用者と相談して設置しましょう。


図形にマクロを登録してボタンとして使う方法

Excelでは、フォームコントロールだけでなく、通常の図形にもマクロを登録できます。

図形を使う方法は、

「色を変えたい」 「大きく目立つボタンを作りたい」 「見た目を自由に調整したい」

といった場合に便利です。


図形を挿入する

[挿入]タブから[図形]を選択し、長方形など好きな図形を配置します。

図形には、

「集計開始」 「印刷」 「データ更新」

など、実行する処理が分かる文字を入力しておきましょう。


図形にマクロを登録する

作成した図形を右クリックして、[マクロの登録]を選択します。

Excelの図形を右クリックし、[マクロの登録]を選択できるコンテキストメニュー画面
図形にマクロを割り当てるには、右クリックして「マクロの登録」を選びます。任意の処理をボタン化できます。

実行したいマクロを選択して[OK]をクリックすれば設定完了です。

以降は、その図形をクリックするとマクロが実行されます。

図形なら、塗りつぶしの色や枠線、文字サイズなども自由に変更できます。

見た目を分かりやすく整えたい場合は、フォームコントロールより図形の方が使いやすいこともあります。

よりボタンらしく見せたい場合は、図形に立体感を付ける方法も便利です。 ▶ 立体的なマクロボタンの作り方はこちら

クイックアクセスツールバーからマクロを実行する方法もある

シート上にボタンを置きたくない場合は、クイックアクセスツールバーへマクロを登録する方法もあります。

クイックアクセスツールバーにマクロを登録します。

設定するとExcelの上部からマクロを実行できます。

ウィンドウ左上にマクロボタンが登録されていることが確認できます。

ただし、クイックアクセスツールバーの設定は基本的に設定したExcel環境側の操作方法です。

そのため、

「他の人にも同じファイルからボタンを押してもらいたい」

という場合は、シート上へフォームコントロールや図形を設置した方が分かりやすいでしょう。


ActiveXコントロールは現在どう使う?

Excelには、フォームコントロールとは別にActiveXコントロールがあります。

ActiveXでは、クリックしたときの処理だけでなく、さまざまなイベントとVBAを組み合わせて細かく制御できます。

ただし、これから初心者が新しくマクロボタンを作る目的であれば、基本的にはフォームコントロールまたは図形がおすすめです。

Microsoft 365やOffice 2024では、セキュリティ上の理由からActiveXコントロールが既定で無効になっています。

また、Mac版ExcelではActiveXコントロールを利用できません。

そのため、

  • 特別な理由がない
  • 単純にクリックしてマクロを実行したい
  • 他の人とファイルを共有したい

という場合は、無理にActiveXを選ぶ必要はありません。


既存ファイルでActiveXボタンを扱う場合

以前から使用しているExcelファイルにActiveXボタンが入っている場合もあります。

基本的な設定方法は次のとおりです。

  1. [開発]タブを開く
  2. [挿入]から[ActiveXコントロール]の[コマンドボタン]を選択
  3. ボタンを配置する
  4. デザインモードでコードを設定する
  5. デザインモードを解除して実行する

ActiveXボタンを配置する

[開発]タブの[挿入]から、[ActiveXコントロール]の[コマンドボタン]を選択します。

開発→挿入→ActiveXボタンを選択します。

続いて、シート上をドラッグしてボタンを配置します。

Excelシートに配置したActiveXコントロールのコマンドボタン

ボタンをクリックしたときのコードを設定する

ボタンを配置したら、デザインモードの状態でボタンをダブルクリックし、VBAエディタを開きます。

たとえば、クリックしたときにメッセージを表示する場合は、次のようなコードを記述します。

Private Sub CommandButton1_Click()

  MsgBox "マクロが実行されました!"

End Sub
ボタンに登録するVBAコードを入力します。

設定後は[デザインモード]を解除してからボタンをクリックします。

デザインモードを解除します。

ボタンに表示される文字を変更したい場合は、デザインモードでボタンを選択して[プロパティ]を開き、[Caption]の値を変更します。

[Name]はVBAから参照するときのオブジェクト名で、ボタン上に表示される文字とは別です。

また、ActiveXが表示されない・動作しないからといって、安易にセキュリティ設定を変更するのはおすすめできません。

ActiveXの現在の扱いについてはMicrosoft公式情報も確認してください。

→ ActiveX コントロールは、Microsoft 365 および Office 2024 では既定で無効になっています | Microsoft サポート


マクロボタンの活用例

マクロボタンは、繰り返し行う作業と組み合わせると便利です。

データを整理する

データの並べ替えや不要データの削除などを自動化できます。

たとえば毎日同じ形式で一覧表を整えている場合、

「データ整理」ボタンを押すだけ

にできれば、操作手順を減らせます。


レポートや集計表を作成する

複数の処理をまとめたマクロを登録しておけば、

  • データを集計する
  • 表を整える
  • グラフを更新する

といった処理を一度に実行することもできます。


入力作業を補助する

入力フォームを開いたり、指定したセルをクリアしたりするマクロもボタンと相性がよいです。

入力担当者がVBAを知らなくても、ボタン名から操作内容が分かるようにしておけば利用しやすくなります。


抽選などのツールを動かす

乱数を利用したマクロと組み合わせれば、抽選や簡単なくじ引きツールなどを作ることもできます。

Excelマクロボタンを使って動かすルーレットの例
マクロボタンを使った活用例として、抽選ツールも作成できます。
抽選するアイデアについてはこちらの記事にまとめています。 ▶エクセルでルーレットを作る方法と活用術を徹底解説

マクロボタンを使うときの注意点

便利なマクロボタンですが、特に他の人とファイルを共有するときはいくつか注意点があります。

マクロを保存するなら.xlsm形式を使用する

VBAマクロを含むブックは、通常の.xlsx形式ではマクロを保存できません。

マクロを残す場合は、

Excelマクロ有効ブック(.xlsm)

など、マクロを保存できる形式を使用しましょう。

Excelの名前を付けて保存画面でExcelマクロ有効ブックを選択
マクロを残す場合は「Excel マクロ有効ブック(*.xlsm)」を選択します。

「せっかく作ったマクロが消えた」というトラブルを防ぐためにも重要です。


Web版ExcelではVBAマクロを実行できない

Excel for the webでは、VBAマクロを作成・編集・実行できません。

マクロを使用する場合は、基本的にデスクトップ版Excelでファイルを開きます。

共有相手がWeb版Excelを使用している場合には注意しましょう。


誰でも分かるボタン名にする

自分では処理内容が分かっていても、他の人には分からないことがあります。

「実行」「開始」といった名前だけでなく、

「月次集計を実行」 「印刷用データ作成」

など、なるべく具体的な名前を付けるのがおすすめです。


ボタンが反応しないときは設定を確認する

マクロボタンを押しても、

  • 何も起こらない
  • ボタンが押せない
  • マクロが実行されない

といったことがあります。

原因は、

  • マクロが無効になっている
  • マクロの登録が外れている
  • シートが保護されている
  • ActiveXのデザインモードがオンになっている
  • VBA側でエラーが発生している

などさまざまです。

詳しい確認方法はこちらの記事でまとめています。

→ Excelマクロボタンが反応しない?原因と対処法まとめ


マクロをもう少し使いこなしたい場合は

マクロボタンを作れるようになると、

「ボタンを押したら集計まで自動化したい」 「毎日の繰り返し作業をもっと減らしたい」

と、次にやりたいことも増えてきます。

VBAをこれから少しずつ覚えたい方は、何から勉強すればよいのか・どんな順番で進めればよいのかをこちらの記事でまとめています。

→ VBAを独学で学ぶには?初心者でもわかるマクロの勉強手順とおすすめ教材


Excelのマクロボタンに関するよくある質問

マクロボタンはどれを使えばよいですか?

単純に「クリックしてマクロを実行したい」という場合は、フォームコントロールのボタンがおすすめです。

見た目を自由に変更したい場合は、図形にマクロを登録する方法も使いやすいでしょう。

ActiveXコントロールは細かな制御ができますが、Microsoft 365やOffice 2024では既定で無効になっているため、特別な理由がなければ初心者が新しく使用する必要はありません。

[開発]タブが表示されないのはなぜですか?

[開発]タブは初期状態では表示されていない場合があります。

Excelのオプションから[リボンのユーザー設定]を開き、[開発]を有効にすると表示できます。

マクロボタンの文字は変更できますか?

フォームコントロールのボタンを右クリックし、[テキストの編集]を選択すると変更できます。

「ボタン1」のままではなく、実行する処理が分かる名前に変更するのがおすすめです。

図形をマクロボタンとして使用できますか?

はい。長方形などの図形を右クリックして[マクロの登録]を選択すると、図形をクリックしたときにマクロを実行できます。

色や形を自由に変更したい場合に便利です。

マクロボタンを押しても動かない場合はどうすればよいですか?

マクロの有効化、登録されているマクロ、シート保護などを確認します。

ActiveXの場合はデザインモードやActiveXの設定も関係します。

詳しい原因と対処方法はこちらの記事をご確認ください。

→ Excelマクロボタンが反応しない?原因と対処法まとめ

まとめ

Excelでは、マクロをボタンに登録しておくと、クリックするだけで繰り返し作業を実行できます。

初めてマクロボタンを作る場合は、

[開発]→[挿入]→[フォームコントロール]→[ボタン]

から設定する方法がおすすめです。

また、見た目を自由に変更したい場合は、通常の図形にマクロを登録する方法もあります。

一方、ActiveXコントロールは現在のMicrosoft 365やOffice 2024では既定で無効になっているため、単純なマクロ実行用ボタンであれば無理に使用する必要はありません。

マクロボタンを設置するときは、

  • 何を実行するボタンなのか分かる名前にする
  • マクロを含むファイルは.xlsm形式で保存する
  • 共有相手のExcel環境も確認する

といった点にも注意しましょう。

ボタンを押してもマクロが動かない場合は、以下の記事で原因ごとの対処方法を紹介しています。

→ Excelマクロボタンが反応しない?原因と対処法まとめ

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「ボタンを押すだけで、いつもの作業をもっと自動化したい」
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