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Excelで資料を作っていると、
「図形を立体的に見せたい」
「立方体や円柱のような図を作りたい」
「3Dモデルを好きな角度で表示したい」
ということがあります。
Excelでは、四角形などの通常の図形に3-D書式や影を設定して立体風に見せる方法のほか、立体データそのものを扱う3Dモデルも利用できます。
図形を組み合わせれば立方体や円柱、工程図なども作成でき、3Dモデルなら製品や家具などを見せたい角度に調整することも可能です。
また、立体的な図形は資料作成だけでなく、マクロを割り当てた操作ボタンとして活用する方法もあります。
この記事では、Excelで3D・立体図形を作る方法から、立方体・円柱・3Dモデルの使い方、実務での活用アイデアまで初心者向けにわかりやすく解説します。
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エクセルで3D図形を挿入する方法
Excelで立体的な表現を作る方法は、大きく分けて「通常の図形を3D風に加工する方法」と「3Dモデルを挿入する方法」の2種類があります。
まずは、それぞれの違いと基本的な作り方から見ていきましょう。
エクセルの「図形」と「3Dモデル」は何が違う?
Excelで立体的な表現を作るときに使える主な機能は、次の2種類です。
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 図形+3D効果 | 四角形や円などに奥行き・影などを加えて立体的に見せる | 立体ボタン・工程図・簡単なイメージ図 |
| 3Dモデル | 立体データを挿入し、向きや角度を変えて表示する | 製品イメージ・レイアウト図・説明資料 |
「図形+3D効果」は、普段使っている四角形などを加工するため、比較的簡単に作成できます。
一方の「3Dモデル」は、立体データそのものをExcelへ挿入する機能です。モデルを回転させたり傾けたりできるため、見せたい方向に合わせて角度を調整できるのが特徴です。

対応バージョンについて
3Dモデルは、Microsoft 365やExcel 2019以降のほか、一部のExcel 2016でも利用できます。
ただし、Excelのバージョンや更新状況などによって利用できる機能が異なる場合があります。
[挿入]タブに[3Dモデル]が表示されているか確認してみましょう。
3Dモデルを利用できない場合でも、通常の図形に「3-D書式」や「3-D回転」などを設定して、立体風に見せる方法は利用できます。
図形を3D風にする手順
Excelでは、通常の図形に「3-D書式」や影などを設定することで、立体的な見た目に加工できます。
立体ボタンや工程図など、ちょっとした奥行きを加えたいときに使いやすい方法です。
手順1:図形を挿入する
[挿入]タブから[図形]をクリックし、四角形など作りたい形を選択します。
![Excelの[挿入]タブから[図形]を選択するメニュー画面](https://dailyexcelhacks.blog/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ワークシート上でドラッグして、図形を配置しましょう。
手順2:[図形の書式設定]を開く
挿入した図形を右クリックし、[図形の書式設定]をクリックします。
![Excelで図形を右クリックし、[図形の書式設定]を選択するメニュー画面](https://dailyexcelhacks.blog/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
画面右側に[図形の書式設定]ウィンドウが表示されます。
手順3:3-D書式を設定する
[図形のオプション]から[効果]を選択し、[3-D書式]を開きます。
面取りや奥行きなどを設定すると、平面的だった図形に厚みを持たせられます。

さらに、影や塗りつぶしを組み合わせると、より立体感を出せます。
立体ボタン風に仕上げるコツ
ボタンのような見た目にしたい場合は、次のような設定を組み合わせてみましょう。
- 面取りや奥行きを設定する
- 塗りつぶしにグラデーションを使う
- 薄く影を付けて図形を浮かせる
- 背景と区別しやすい色を使う
設定を増やしすぎると見づらくなるため、「少し立体感がある」くらいに抑えるのがおすすめです。
実務では、図形にマクロを登録して操作ボタンとして利用することもできます。マクロボタンとしての活用例は後ほど紹介します。
Excelで立方体を作る方法
「エクセルで立方体を作りたい」という場合は、複数の図形を組み合わせる方法があります。
ここでは、前面・上面・側面を組み合わせて、立方体風に見せてみましょう。
手順1:立方体の面になる図形を作る
まず、前面・上面・側面として使用する図形を用意します。

前面には四角形、上面や側面には平行四辺形などを使うと、奥行きを表現しやすくなります。
手順2:位置を調整する
3つの面がつながって見えるように、位置や角度を調整します。
少しずつ重ねながら、立方体に見える位置を探してみましょう。
手順3:面ごとに色を変える
前面・上面・側面をすべて同じ色にすると境界が分かりにくいため、それぞれ少しずつ明るさを変えるのがポイントです。

たとえば、
- 前面:基本となる色
- 上面:少し明るい色
- 側面:少し暗い色
のようにすると、光が当たっているような立体感を表現できます。
必要に応じて枠線を調整すれば完成です。
Excelで円柱を作るには?
円柱も、複数の図形を組み合わせて表現できます。
たとえば、長方形と楕円形を組み合わせ、グラデーションで陰影を付けると、筒のような見た目になります。

立方体や円柱を組み合わせれば、箱・建物・設備・部品などをイメージした簡単な図も作成できます。
ただし、これらはあくまで立体的に見せるための図です。
正確な寸法や角度が必要な設計図ではなく、「このような形です」とイメージを伝える用途に向いています。
Excelで3Dモデルを挿入する方法
対応するExcelでは、[3Dモデル]機能を使って、立体オブジェクトをワークシートへ挿入できます。
通常の図形とは異なり、挿入後にモデルの向きや角度を自由に調整できるのが大きな特徴です。
手順1:[3Dモデル]を選択する
[挿入]タブから[3Dモデル]をクリックします。
使用しているExcelによって表示は異なる場合がありますが、[このデバイス]やストックの3Dモデルなどから選択できます。
![Excelの[挿入]タブで[3Dモデル]メニューを開き、「このデバイス」「ストック3Dモデル」を選択できる画面](https://dailyexcelhacks.blog/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
手元に対応する3Dデータがある場合は[このデバイス]から選択できます。
手順2:使用する3Dモデルを選ぶ
ストックの3Dモデルを利用する場合は、一覧や検索から使用したいモデルを探します。

人物・動物・家具など、さまざまなモデルから目的に合ったものを選択できます。
手順3:角度や大きさを調整する
モデルを挿入すると、中央付近に3Dモデルを回転させるためのコントロールが表示されます。
このコントロールをドラッグすると、左右だけでなく上下方向にもモデルを回転させられます。

大きさを変更するときは、モデルの周囲に表示されるサイズ変更ハンドルをドラッグして調整します。
また、[3Dモデル]タブに表示される[3Dモデルビュー]から、あらかじめ用意された向きを選ぶこともできます。
3Dモデルは「見せたい角度」を作れるのが便利
3Dモデルのメリットのひとつが、同じモデルをさまざまな方向から見せられることです。
たとえば、同じノートパソコンでも、正面・斜め・横などへ角度を変更できます。
そのため、
- 製品や部品の説明
- 簡単な商品紹介資料
- 設備や家具のイメージ
- レイアウト案
など、「この方向から見せたい」という資料にも活用できます。
実際の製品などに利用できる3Dデータが用意されている場合は、複数の角度から見せる簡単なカタログ風資料を作る方法も考えられます。
ただし、3Dモデルを多数配置するとブックのデータ量が増えるため、使用する数には注意しましょう。
3D図形の活用アイデアと応用例
ここまで紹介した3D効果や3Dモデルは、単に図形を立体的に見せるだけでなく、資料作成やExcelの操作画面などにも活用できます。
プレゼン資料や説明資料で活用する
Excelの3D図形は、文章だけでは伝わりにくい内容を視覚的に説明したいときに役立ちます。
たとえば、
- 工程の流れを立体的な図形で表す
- 製品や部品を複数の角度から見せる
- 家具や設備を組み合わせて簡単なレイアウトを作る
- フローチャートの一部を立体的にして目立たせる
といった使い方があります。
工程を立体的に見せる
図形に3-D書式や影を設定すれば、工程の流れを立体的に見せることもできます。

すべての図形を派手にするのではなく、重要な工程だけ立体的にしたり、色を変えたりする使い方もおすすめです。
3Dモデルを複数の角度から見せる
3Dモデルなら、同じオブジェクトを異なる方向から表示できます。

「正面だけでは形が伝わりにくい」といった場合に、複数方向から見せられるのは3Dモデルならではのメリットです。
3Dモデルを組み合わせてレイアウトを作る
複数の3Dモデルを組み合わせれば、簡単なレイアウトイメージを作ることもできます。

たとえば家具や設備などを配置し、「完成するとどのようなイメージになるか」を説明する資料として活用できます。
ただし、Excelは正確な空間設計を行うソフトではありません。配置や大きさは、あくまでイメージを伝えるためのものとして利用しましょう。
マクロボタンとして使う
Excelでは、図形にマクロを登録できます。
そのため、図形を立体ボタン風に加工すれば、見やすく操作しやすいマクロボタンとして活用できます。
立体的なマクロボタンを作る流れ
- 四角形などの図形を作成する
- 3-D書式・グラデーション・影などを設定する
- 図形を右クリックして[マクロの登録]を選択する
- 実行したいマクロを割り当てる

ボタンごとに色を変えておけば、
- 青:印刷
- 緑:データ集計
- 赤:終了
など、機能を見た目で区別できるのもメリットです。
![Excelの図形を右クリックし、[マクロの登録]を選択できるコンテキストメニュー画面](https://dailyexcelhacks.blog/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただし、色だけで意味を区別すると分かりにくい場合もあるため、「印刷」「集計」などの文字も入れておくと親切です。
マクロボタンの設定について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
3D図形を見やすくするポイント
3D効果は、設定を増やせばよいというものではありません。
立体感を強くしすぎると、かえって文字や図の内容が分かりにくくなることがあります。
次の3点を意識すると、比較的まとめやすくなります。
影や立体感を付けすぎない
3-D書式や影は、少し設定するだけでも印象が変わります。
強い影・反射・奥行きを重ねるよりも、必要な部分だけ立体的にすると見やすくなります。
背景とのコントラストを意識する
明るい背景なら濃い色、暗い背景なら明るい色など、図形と背景を区別しやすくしましょう。
特に図形の中へ文字を入れる場合は、文字と図形の色の組み合わせも確認しておくことが大切です。
資料全体のデザインをそろえる
同じ資料の中で、図形ごとに影・奥行き・色のルールが大きく異なると、まとまりがなく見えることがあります。
たとえば、
- 見出し用の図形は同じ3-D書式
- 操作ボタンは同じ形
- 機能ごとに色だけ変更
のように一定のルールを決めておくと、統一感を出しやすくなります。
3Dモデルを使うときの注意点
3Dモデルは便利ですが、通常の文字やセルだけで作られたブックに比べて、扱うデータが増えます。
特に複数の3Dモデルを配置する場合は、ファイルサイズやExcelの動作を確認しながら使用するのがおすすめです。
動作が気になる場合は、
- 必要以上に3Dモデルを配置しない
- 同じモデルを何個も使う必要がないか見直す
- 共有前にファイルサイズを確認する
- 編集中はこまめに保存する
といった点を意識しておきましょう。
また、別のパソコンで使用する場合は、Excelのバージョンや環境によって表示・操作できる機能が異なる可能性があります。
重要な資料を共有するときは、実際に使用する環境で表示を確認しておくと安心です。
Excelでどこまで立体的に表現できる?
Excelでも、図形を組み合わせれば立方体や円柱、工程図などさまざまな立体風イメージを作れます。
一方で、ExcelはCADや3D設計ソフトではありません。
そのため、
○ Excelが向いているもの
- 簡単な構造イメージ
- 工程や流れを説明する図
- 完成予想風のイメージ
- 製品・設備などの説明資料
△ 専用ソフトを検討したいもの
- 正確な寸法が必要な設計図
- 正確な角度・縮尺が必要な図面
- 複雑な3D設計
- 製造に使用する正確な図面
と考えると分かりやすいでしょう。
「正確に設計する」のではなく、「形やイメージを分かりやすく伝える」ことがExcelの立体表現の得意分野です。
図形の色・透明度・影・3-D書式などを組み合わせれば、CADや3Dソフトを使えない環境でも、説明用の立体イメージを作成できます。
エクセルの3D図形に関するよくある質問
Excelで立方体を作ることはできますか?
Excelの図形と3Dモデルは何が違いますか?
Excelで3Dモデルを自由な角度にできますか?
ExcelだけでCADのような立体図を作れますか?
3Dモデルを入れるとExcelファイルが重くなりますか?
Excelには、まだまだ知らない便利な機能があります
3D図形のように、普段は使わなくても知っていると資料作りに役立つ機能はたくさんあります。
「Excelをもう少し使いこなせるようになりたい」「何から覚えればいいのかわからない」という方は、独学で無理なく続けるコツもまとめています。
まとめ
Excelでは、通常の図形に3-D書式や影を設定することで、立体的な図形を作成できます。
四角形や平行四辺形などを組み合わせれば、立方体や円柱、工程図といった立体風のイメージ図を作ることも可能です。
一方、3Dモデルを利用できる環境では、立体オブジェクトを挿入し、見せたい方向に合わせて角度を調整できます。製品説明やレイアウトイメージなど、平面の図だけでは伝えにくい場面にも活用できます。
また、図形はマクロを割り当てて立体的な操作ボタンとして使うなど、実務での活用方法もあります。
ただし、ExcelはCADのような正確な3D設計を行うソフトではありません。
正確な立体を設計するのではなく、「形や流れを分かりやすく伝えるための表現」として使うと、Excelの3D図形を活用しやすいでしょう。
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※外部リンク※
- 図を 3-D 表示する |Microsoft サポート
- 3D モデルでクリエイティブに |Microsoft サポート
- Excel2016 正方形を3-Dにした際、側面が黒くなってしまいます |Microsoft Learn
※参考書籍 (PR)※
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