「最近使ったファイルを毎回探すのが面倒…」
そんな風に感じたことはありませんか?
Excelを使っていると、同じファイルを何度も開く場面がよくあります。
毎回フォルダをたどって探すのは時間のムダにもなりますし、作業効率を下げてしまう原因にもなります。
そんなときに便利なのが、「ピン留め」機能です。
一度設定すれば、いつでも上部に表示されるようになるため、よく使うExcelファイルをすぐに開くことができます。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、Excelのピン留め機能の使い方と、より便利に活用するコツをご紹介します。
Excelファイルをすばやく開く!ピン留め機能とは?
ピン留め機能の概要とメリット
Excelの「ピン留め」機能とは、最近使ったファイルの一覧から特定のファイルを上部に固定表示できる機能です。
仕事で頻繁に使う帳票や台帳など、特定のExcelファイルを毎日のように開く場合にとても重宝します。
一覧の中で流れていってしまうことがなくなり、探す手間を省くことができるのが大きなメリットです。
また、よく使うファイルを一目で見つけられるようになるため、作業のスタートがスムーズになり、時短にもつながります。
ピン留めできる場所と種類
Excelでは主に以下の場所でファイルのピン留めが可能です:
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ホーム画面の「最近使ったファイル」一覧
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「ファイル」タブ内の「開く」メニュー
-
起動時に表示されるスタート画面
特に「最近使ったファイル」の一覧でピン留めするのが一般的で、操作も簡単です。
ピン留めされたファイルは、一覧の一番上に固定されて表示されます。
なお、ファイルだけでなくフォルダのピン留めも可能です(フォルダについてはエクスプローラー側の設定になりますので後述します)。
ピン留めのやり方
ピン留め(または「お気に入り」への追加)の操作はとても簡単で、次の手順で行えます:
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Excelを開いた状態で、ホーム画面または「ファイル」→「開く」をクリックします
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「最近使ったファイル」の一覧から、よく使うファイルを探します
-
対象ファイルの右側にある
- 「ピン」アイコン(画鋲のようなマーク) または
- 「★」マーク(お気に入り)
をクリックします
→ ピンの場合は「斜め」から「縦向き」に変わったらピン留め完了、★の場合は上部の「お気に入り」欄に表示されるようになります。
ピン留めしたファイル(またはお気に入り登録したファイル)は、一覧の上部に固定表示されるため、すぐに開くことができます。
外したい場合は、もう一度アイコンをクリックするだけで解除できます。
↓365にてお気に入り登録した場合:
お気に入りにて登録したファイル一覧を確認することができます。
補足:アイコンが「ピン」ではなく「★」になる場合があります
ご使用のExcel環境によっては、ピンの代わりに「★(星マーク)」が表示されることがあります。これは Microsoft 365の一部環境やクラウド連携機能での仕様変更によるもので、「ピン留め」と同じようにファイルを固定するための機能です。
どちらのアイコンでも、目的は「よく使うファイルを一覧の上部に固定してすぐ開けるようにする」ことなので、安心して活用してください。
ピン留め機能を活かしたファイル管理のコツ
よく使う帳票・台帳をピンで固定しよう
業務でよく使うファイルは、ピン留めで常にすぐ開ける状態にしておくのが効率的です。
たとえば次のようなファイルは、ピン留めしておくと便利です:
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毎日入力する「日報」や「作業実績表」
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毎月更新する「勤怠管理表」や「シフト表」
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社内共有でよく参照される「業務マニュアル」や「進捗管理表」
これらをピン留めしておけば、Excel起動後すぐにアクセスでき、作業の立ち上がりがスムーズになります。
特に複数人で共有しているファイルは、間違いなく正しいファイルを開くためにも、ピン留めしておくと安心です。
ピン留めだけでは足りない時の工夫
ピン留めは非常に便利な機能ですが、以下のような制限や注意点もあります:
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ピン留めできるファイル数には上限がある(通常は最大50件)
-
ピン留め一覧が増えると、かえって探しにくくなることも…
そのため、「すべてをピン留めしてしまう」のではなく、特によく使うものだけに絞るのがおすすめです。
また、週に1回程度しか使わないファイルなどは、別のフォルダで分類管理した方が効率的な場合もあります。
ピン留めと組み合わせて便利な方法
ピン留めだけでは整理しきれない場合は、以下のような補助的なテクニックを併用するのもおすすめです。
● ショートカットを使う
Excelファイルのショートカットを
-
デスクトップ
-
タスクバー(Excelに直接ドラッグ)
などに設置しておくことで、より手早く開くことができます。
デスクトップ上で右クリック→[新規作成]→ショートカット作成を選択します。もしくは
ショートカットを作成したいファイルやフォルダを右クリック→送る→デスクトップにショートカット作成を選択します。
● ファイル名に記号や日付をつけて見つけやすく
ファイル名の先頭に「★」「」「00」などをつけておくと、一覧でも目立ちます。
例:★勤怠管理_2025.xlsx
_月次報告書_進捗版.xlsx
● エクスプローラーの「クイックアクセス」に登録
ファイルではなくフォルダ単位でピン留めしたい場合は、Windowsのエクスプローラーでクイックアクセスに登録すると便利です。
「よく使うフォルダ」を右クリック →「クイックアクセスにピン留め」で設定可能です。
↓ピン留め後はエクスプローラの左側にあるフォルダ一覧に表示されます。
まとめ:ピン留め機能でExcel作業をもっとスムーズに
Excelの「ピン留め」機能を活用すれば、よく使うファイルにすぐアクセスできるようになり、作業の効率がぐっと上がります。
とくに日々の業務で繰り返し使うファイルは、ピン留めしておくだけで「探す手間」が省け、ストレスのない作業環境をつくることができます。
ただし、ピン留めできる数には上限があるため、「本当に頻繁に使うもの」に絞って活用するのがポイントです。
また、ファイル名の工夫やショートカット、クイックアクセスの併用で、さらに使いやすい環境を整えることができます。
ぜひ本記事を参考に、Excelファイルの整理・管理を見直してみてくださいね。
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