エクセルで2ページ・4ページを1枚に印刷する方法|分割印刷の手順と活用例

エクセルで2ページ・4ページを1枚に印刷する方法|分割印刷の手順と活用例

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エクセルで作成した表やメモを、1枚の紙に2つまたは4つ分割して印刷したいと思ったことはありませんか?
たとえば棚卸し用のチェックメモや、名刺サイズのカード、メモ帳など、小さなサイズで印刷して切り分けて使いたい場面は意外と多くあります。

この記事では、エクセルの印刷設定を活用して、2ページ分や4ページ分を1枚の紙に効率よく印刷する方法を初心者向けにやさしく解説します。
作業メモの節約や資料作成の工夫にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください!


エクセルで2ページ/4ページを1枚に印刷する基本方法


印刷の分割とは?できることと用途

「印刷の分割」とは、複数ページ分の内容を1枚の紙にまとめて印刷する方法のことです。
たとえばA4サイズの紙に、以下のような使い方ができます:

  • 2分割:A5サイズ相当のメモやチェックリストを2枚分印刷 → 裁断して使う

  • 4分割:名刺サイズの情報を4つ並べて印刷 → 裁断して名刺代わりに

  • 資料の縮小印刷:紙の節約や全体把握のため、会議資料などを1枚に集約

この機能は、エクセルで作ったフォーマットやチェック表を印刷して配布したいときにとても便利です。
「紙を節約したい」「同じメモを複数枚印刷したい」といった場面で活用できます。


印刷ダイアログの「1枚に複数ページ印刷」機能を使う

実際に分割印刷をするには、プリンタの印刷設定(印刷ダイアログ)で調整するのが基本です。エクセルの設定ではなく、印刷時に表示されるプリンタのオプションで次のような設定を行います。

<手順の一例(Windows環境の場合)>

  1. Excelで印刷したいブックやシートを開く

  2. メニューから【ファイル】→【印刷】を選択

  3. 使用するプリンタを選択し、【プリンタのプロパティ】をクリック
    [ファイル]→[印刷]メニューにて[プリント]を選択

  4. 「ページレイアウト」や「詳細設定」タブにある「1枚の用紙に印刷するページ数」などの項目で、「2ページ」または「4ページ」を選択
    プリンターのプロパティでレイアウトを選択

  5. OK → 印刷プレビューで確認 → 印刷実行

プリンタによって表記は異なります(例:「Nアップ印刷」「ページ集約」「ページレイアウト」など)

この設定を使うことで、縮小された2ページ分や4ページ分が自動でレイアウトされて1枚に出力されます。用紙の無駄を減らせるだけでなく、配布資料やメモ帳の作成にも便利です。


用紙の向き・余白設定の注意点

2ページ・4ページを1枚に印刷するときには、用紙の向き(縦・横)や余白の設定にも注意が必要です。

  • 用紙の向きは**横向き(ランドスケープ)**の方がバランスが取りやすい

  • 余白が大きすぎると、文字が小さくなりすぎる・上下左右が切れてしまうことがある

  • ページごとの内容がずれて印刷されてしまうこともあるので、印刷プレビューでの確認が必須

また、印刷プレビューで位置がずれて見える場合は、**「ページ設定」→「余白」や「中央揃え」**を微調整して、見やすく配置できるように調整しましょう。
ページ設定メニュー余白タブ設定画面

印刷レイアウトを整える応用テクニック

エクセルで「2ページ・4ページを1枚に印刷する方法」には大きく2つのやり方があります。

  1. ページ設定を使って、大きな表を縮小して1ページに収める方法

  2. 同じ内容をコピーして、複数レイアウトを並べて印刷する方法

用途に応じて使い分けると便利です。


①ページ設定でシートをA4サイズに収める

複数ページにわたる表を1枚に収めたいときは、拡大縮小印刷機能が便利です。

これを使えば、自動的に用紙サイズに合わせて縮小できます。

<設定方法>

  1. 【ページレイアウト】タブを開く

  2. 「拡大縮小印刷」グループの【幅】【高さ】を「1ページ」に設定
     例:2ページ分なら「幅=1ページ」「高さ=2ページ」
    [ページレイアウト]の[拡大縮小]メニューを利用

  3. 【サイズ】で「A4」などの用紙サイズを確認

  4. 【印刷範囲】→「印刷範囲の設定」で範囲を指定

印刷範囲の設定
※改ページプレビューに切り替えると、範囲が一目で確認できます
改ページプレビューで印刷範囲を確認

この設定をしておくと、印刷時の文字つぶれやレイアウト崩れを防げます。


②同じフォーマットを2つ・4つ並べる方法

同じフォームを複数印刷して裁断したいときは、シート内にコピーして並べる方法が有効です。

<作り方の例(A4を4分割する場合)>

  1. 作成した表をコピーし、上下左右に貼り付けて配置

  2. ※コピー後に右クリック →「コピーしたセルの挿入」を選択すると、列幅が揃ったまま挿入できます
    右クリック後、コピーしたセルの挿入を選択すると列幅の同じセルが挿入されます。
    ↓コピーしたセルの挿入後の様子。列幅が同じ状態でコピーしたセルが挿入されます。
    コピーしたセルの挿入_挿入後の様子
    ※ただし、この操作はコピー直後だけ有効なので、複数回行う場合は再度コピーしてください

  3. 表が収まらない場合は、列幅や行の高さを調整してA4内に配置

  4. 余白を均等に整え、罫線を入れて切り取り線にすると裁断しやすくなります4つのフォームを配置した状態
    ※裁断することを考えて表と表の間に余白用の空白(行・列)を入れると見栄えが良くなります。

これなら、印刷後に裁断するだけで同じ内容の紙を複数作成できます。チェック表やメモ用紙、伝票下書きなどに最適です。


名刺やメモ帳用に印刷する場合の工夫

名刺やメモ帳を自作する場合には、裁断しやすくするための工夫をしておくと便利です。

▼よく使われる工夫

  • セルに罫線(グリッド線)をつけることで切り取りの目印にする

  • 必要に応じて「トンボ線」や「印の線」を図形で入れておく

  • 余白を均等にし、中央揃えを意識して配置

  • 文字サイズは縮小しすぎない(最低でも8pt〜9pt程度)

裁断作業を意識してレイアウトを整えることで、完成度の高い印刷物に仕上がります。


印刷プレビューで必ず確認するポイント

設定が終わったら、必ず印刷プレビューで最終確認をしましょう。

  • 2分割・4分割が均等に配置されているか

  • 端が切れていないか(余白調整が必要な場合あり)

  • フォントが小さすぎないか

  • 用紙サイズ・印刷方向(縦/横)が合っているか

  • カラー/白黒の設定が意図通りになっているか

特に、位置が中央からずれていると裁断が大変になるため注意が必要です。

まとめ

エクセルで2ページや4ページを1枚に印刷する方法を使えば、用紙の節約やメモ帳・名刺サイズの資料作成にとても役立ちます。

方法は大きく分けて2つ:

  • プリンタ設定で複数ページを1枚にまとめる方法

  • シート内に同じフォーマットを複数配置する方法

どちらも、

  • 用紙サイズ・余白を確認する

  • 拡大縮小印刷でサイズを調整する

  • 印刷プレビューで必ず確認する

この3点を意識すれば、失敗を防ぎながら効率よく印刷できます。

ちょっとした工夫で、棚卸しチェック表や自作メモ帳、配布用の小冊子まで幅広く活用可能です。ぜひ試してみてください!

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