Power Queryとは?できること・使い方・マクロとの違いを初心者向けにやさしく解説

Power Queryとは?できること・使い方・マクロとの違いを初心者向けにやさしく解説

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Excelを使っていると、
「このデータ、もっと簡単に整理できないかな…」
「毎回同じ加工をしている気がする…」
と感じたことはありませんか?

そんなときに役立つのが Power Query(パワークエリ) です。

Power Queryは、Excelに標準搭載されている データの取り込み・整理・変換を自動化できる機能 で、
大量データの処理はもちろん、名簿のような少量データでも入力ミスを減らしたい場面 で力を発揮します。

実際、私自身も
・人名に特殊な漢字が含まれる
・集中力が続かず、タイプミスや変換ミスが起きやすい
といった理由から、できるだけ手入力を避けたい と感じることが多くありました。

Power Queryは、
「件数が多い人向けの難しい機能」
と思われがちですが、初心者でも使えるやさしい操作 が特徴です。

この記事では、

  • Power Queryとは何か

  • Excelで何ができるのか

  • どんな人・どんな作業に向いているのか

といった 基本の考え方 を、初心者向けにわかりやすく解説します。
具体的な操作方法については、後半で関連記事としてご紹介しますので、
まずは全体像をつかんでみてください。


目次

Power Queryとは?Excelで何ができる機能なのか

Power Queryとは何かを一言でいうと?

Power Queryとは、Excelで使える
「データの取り込み・整理・変換を自動化できる機能」 です。

Excel関数やマクロ(VBA)のようにコードを書く必要はなく、
画面を操作するだけでデータ加工の手順を記録・再利用 できるのが大きな特徴です。

Power Queryエディターの画面。表形式のデータと、左側にクエリ一覧が表示されている
Power Queryエディターでは、操作の履歴(ステップ)を確認・修正できます

たとえば、次のような作業を自動化できます。

  • 不要な列を削除して、必要な列だけ残す

  • 空白行や重複データをまとめて削除する

  • 複数の列を結合して1つの項目にする

  • CSVやPDFなど、Excel以外のデータを取り込む

    Power QueryでPDFファイルを読み込んだ際のナビゲーター画面。PDF内の表が一覧で表示されている
    PDF内の表も、Power Queryなら一覧として取り込めます

一度設定してしまえば、
次回からは「更新」ボタンを押すだけで同じ加工を再現 できます。


Power QueryはExcelのどこにある?

Power Queryは、特別なソフトをインストールしなくても
Excelに標準で搭載 されています。

Excel 2016以降(Microsoft 365含む)であれば、
次の場所から利用できます。

Excelの[データ]タブにある「データの取得と変換」グループの位置を示した画面
データタブにある「データの取得と変換」グループがPower Queryの入口です
  • [データ]タブ

  • [データの取得と変換]グループ

この中にある
「テーブルまたは範囲から」「CSVから」「PDFから」
といったメニューが、Power Queryの入口です。


Excelのバージョンや環境によって表示が異なる場合もありますが、
基本的には「データ」タブ周辺を探せば見つかります。


Power Queryでできること(概要)

Power Queryでできることの概要図。列や行の整理、文字列の結合・分割、表の結合(マージ)、CSVやPDFなど外部データの取り込みができることを図解しています。
Power Queryでできる主な機能(列・行の整理、表の結合、外部データ取り込み)のイメージ図

Power Queryでは、主に次のような処理が可能です。

  • 列の整理
    不要な列を削除したり、並び替えたりできます。

  • 行の整理
    空白行や重複行をまとめて削除できます。

  • 文字列の結合・分割
    姓と名を結合したり、住所を分解したりできます。

  • 表の結合(マージ)
    別の表と共通項目で結合できます(VLOOKUPの代替)。

  • 外部データの取り込み
    CSV、PDF、フォルダ内の複数ファイルなども扱えます。

これらの操作はすべて
あとから修正・やり直しができる のも大きなポイントです。

詳しい操作方法については、
それぞれ 個別の記事で丁寧に解説 していきます。


「大量データ向け」だけじゃないのがPower Queryの魅力

Power Queryというと、
「数千件、数万件のデータを扱う人向け」
というイメージを持たれがちです。

しかし実際には、

  • 名簿が20件程度でも

  • 特殊な漢字が多く、入力ミスが怖い

  • 毎年同じ形式で更新する必要がある

といった 少量データのミス防止・手間削減 にも向いています。

特に、
「集中力が続かない」「入力作業が苦手」
と感じている方にとっては、
手入力を減らせるだけでも大きなメリット になります。

Power Queryはどんな時に使う?向いている作業・向かない作業

Power Queryは、
「大量データ専用の難しい機能」
と思われがちですが、実際には 日常的なExcel作業の負担を減らすための機能 です。

ここでは、
どんな作業に向いているのか/向いていないのか を、
実務目線で整理します。


Power Queryが向いている作業

■ 不要な列が多いデータを整理したいとき

  • 列数が多い

  • 必要な列は毎回同じ

  • 毎月・毎年同じ作業をしている

こうした場合、
一度Power Queryで設定しておけば、
更新ボタンだけで同じ整理が再現 できます。


■ 手入力ミスを減らしたいとき

  • 人名に特殊な漢字が含まれる

  • 集中力が続かず、入力ミスが起きやすい

  • コピペでもミスが不安

Power Queryを使えば、
「入力しない」=「ミスが起きない」
という状態を作れます。

件数が20件程度でも、
ミス防止という意味では十分に価値があります。


■ 毎年・毎月同じ形式のデータを扱うとき

  • 名簿

  • 勤怠データ

  • 売上一覧

  • CSVの月次データ

こうした 定型作業 は、
Power Queryが最も得意とする分野です。


■ PDF・CSVなど、Excel以外のデータを扱うとき

  • PDFで配布された名簿

  • システムから出力されたCSV

  • フォルダ内の複数ファイル

Power Queryは、
Excel以外のデータを取り込んで整理する役割にも向いています。


Power Queryが向いていない作業

■ 入力補助や画面操作をしたい場合

  • ボタンを押して処理したい

  • 入力時にチェックをかけたい

  • 印刷レイアウトを制御したい

こうした処理は、
Power Queryではなく VBA(マクロ)向き です。


■ 手書きPDFを完全自動化したい場合

  • 手書き文字

  • くずれたレイアウト

Power Queryで取り込める場合もありますが、
手直しゼロは難しい のが現実です。


■ 項目や列構成が頻繁に変わるデータ

Power Queryは、
最初に決めた「列構成」や「項目名」を前提に処理を行う 仕組みです。

そのため、

  • 毎回、列の名前が変わる

  • 月ごと・年ごとに項目が増減する

  • 担当者によってレイアウトが違う

といったデータでは、
更新のたびにエラーが出たり、設定を見直す必要が出てくる 場合があります。

このようなケースでは、

  • その都度手作業で調整する

  • Excel関数や簡単なマクロで対応する

といった方法のほうが、
結果的に楽になることもあります。

Power Queryは
「毎回ほぼ同じ形で届くデータ」 に最も向いている機能
と覚えておくと失敗しにくくなります。


Power Queryは「加工専門」と考えるとわかりやすい

Power Queryは、

  • 入力 → ❌

  • 表示調整 → ❌

  • データ加工・整理 → ◎

という立ち位置の機能です。

Excelの関数やマクロと組み合わせることで、
よりミスが少なく、再現性の高い作業環境 を作ることができます。

Power Query Editorとは?初心者が最初に知るべき仕組み

Power Queryを使い始めると、
「Power Query Editor(エディター)」
という画面が表示されます。

ExcelのデータタブからPower Queryエディターを起動するメニュー画面
Excelの[データ]タブから「Power Query エディターの起動」を選択すると、編集画面を開けます。

この画面を見て、

  • いつものExcelと違って戸惑った

  • 何をしていいのかわからなかった

という方も多いかもしれません。

ですが、Power Query Editorは
仕組みさえ理解すれば、とても安心して使える画面です。


Power Query Editorとは何か?

Power Query Editorとは、
データを加工・整理するための専用画面です。

通常のExcelシートとは異なり、
ここでは次のような特徴があります。

  • 元のデータを直接編集しない

  • 加工内容だけを記録する

  • 何度でもやり直しができる

つまり、
「元データを壊さずに加工できる場所」
と考えるとわかりやすいです。


Power Query Editorの画面構成

Power Query Editorの画面は、主に3つのエリアに分かれています。

Power Query エディターの画面構成(クエリ一覧・データのプレビュー・適用したステップ)
Power Query エディターは、左から「クエリ一覧」「データのプレビュー」「適用したステップ」の3つのエリアで構成されています。

左側:クエリ一覧

  • 取り込んだデータ(クエリ)が一覧表示されます

  • 複数のデータを扱う場合も、ここで切り替え可能です

中央:データのプレビュー

  • 加工途中のデータ内容を確認できます

  • Excelの表に似ていますが、ここは「確認用」です

右側:適用したステップ

  • これまでに行った操作が、上から順番に記録されています

  • 列の削除、結合、並び替えなどが履歴として残ります


「ステップ」がPower Query最大の特徴

Power Query Editorで最も重要なのが、
「ステップ」という考え方です。

Power Queryでは、

  • 列を削除した

  • 行をフィルターした

  • 文字列を結合した

といった操作が、
すべてステップとして自動記録されます。

この仕組みのおかげで、

  • 操作を間違えても戻れる

  • 後から内容を修正できる

  • 同じ加工を何度でも再現できる

という安心感があります。


集中力が続かなくてもミスしにくい理由

手作業でExcelを加工していると、

  • どこまで作業したか分からなくなる

  • うっかり列を消しすぎてしまう

  • 修正のたびにやり直しになる

といったことが起こりがちです。

Power Queryでは、
すべての操作がステップとして残るため、

  • 途中で中断しても再開しやすい

  • どの処理をしたか一目で分かる

  • ミスがあっても該当ステップだけ修正できる

というメリットがあります。

これは、
「集中力が長く続かない」
「入力や加工のミスが不安」
という方にとって、大きな安心材料になります。


ステップが原因でエラーが出ることもある

一方で、Power Queryのステップは
最初に決めたルールを前提に動く ため、

  • 列名が変わった

  • 列が追加・削除された

といった場合には、
エラーが出ることもあります。

ただし、これは
Power Queryが壊れたわけではなく、前提条件が変わっただけ
というケースがほとんどです。

このような場合は、

  • 該当ステップを修正する

  • 不要なステップを削除する

ことで対応できます。


Power Query Editorは「加工の設計図」を見る場所

Power Query Editorは、
単なる作業画面ではありません。

  • どんな順番で

  • どんな加工をして

  • どんなルールでデータを整えているか

という
加工の設計図を見る場所 だと考えると、
ぐっと理解しやすくなります。


次に読むと理解が深まる内容

ここまでで、

  • Power Queryの考え方

  • 向いている作業・向いていない作業

  • Editorの仕組み

が整理できました。

次は、

  • 実際にどう操作するのか

  • よく使う機能(重複削除・マージなど)

を、個別の記事で詳しく解説していく予定です。

Power Queryとマクロ(VBA)の違いと使い分け

Excelで作業を効率化しようとすると、
Power Queryマクロ(VBA) のどちらを使うべきか迷うことがあります。

どちらも「自動化できる」という点では共通していますが、
得意分野は大きく異なります

ここでは、初心者の方にも分かりやすいように、
違いと使い分けの考え方を整理します。


Power Queryとマクロ(VBA)の役割の違い

まずは、それぞれの役割を一言でまとめます。

  • Power Query
     → データの「取り込み・整理・変換」が得意

  • マクロ(VBA)
     → Excelの「操作や動作の自動化」が得意

同じ自動化でも、
対象としている作業がまったく違う ことがポイントです。


機能の違いを比較すると分かりやすい

比較項目 Power Query マクロ(VBA)
主な用途 データ加工・整形 操作・処理の自動化
操作方法 画面操作中心 コード記述
元データ 直接編集しない 直接編集することが多い
再現性 非常に高い 書き方次第
入力補助 ×
印刷制御 ×
学習難易度 低〜中 中〜高

Power Queryが向いている作業

Power Queryは、
「データそのものをきれいに整える作業」 に向いています。

たとえば、

  • 不要な列を削除する

  • 列を結合・分割する

  • 重複行を削除する

  • CSV・PDF・別ブックのデータを取り込む

  • 毎回同じ形式のデータを更新する

といった作業です。

特に、

  • 手入力ミスを減らしたい

  • 毎年・毎月同じ加工をしている

  • 集中力が続かず、作業ミスが不安

という場合は、
Power Queryを使うことで作業の再現性が一気に上がります


マクロ(VBA)が向いている作業

一方、マクロ(VBA)は
Excelの動きを制御したいとき に力を発揮します。

たとえば、

  • ボタンを押して処理を実行したい

  • 入力時にチェックや制限をかけたい

  • メッセージを表示したい

  • 印刷設定を自動化したい

  • 複数のシートやファイルを操作したい

といった場面です。

「人がExcelを操作する流れ」を自動化したい場合は、
マクロのほうが適しています


どちらか一方を選ぶ必要はない

ここまで読むと、
「どちらを使えばいいの?」
と感じるかもしれませんが、答えはシンプルです。

👉 両方を組み合わせるのがベスト です。

たとえば、

  • Power Queryで
     → データを取り込み・整理する

  • マクロ(VBA)で
     → 入力・チェック・印刷を自動化する

という使い分けです。

実務ではこの組み合わせが非常に多く、
それぞれの弱点を補い合う形になります。


Power Queryとマクロの使い分けの目安

迷ったときは、次の基準で考えると判断しやすくなります。

  • データ加工が目的 → Power Query

  • 操作を自動化したい → マクロ

  • 元データを壊したくない → Power Query

  • ユーザー操作を制御したい → マクロ

この考え方を覚えておくだけでも、
「どちらを使うべきか」で迷う時間が減ります。


初心者におすすめの順番

これから学ぶのであれば、

  1. Power Queryでデータ加工に慣れる

  2. 必要になったら マクロ(VBA)を少しずつ覚える

という順番がおすすめです。

Power Queryは、
コードを書かなくても使えるため、
初心者でも失敗しにくく、安心して始められます


まとめ:役割を理解すれば迷わない

Power Queryとマクロは、
競合する機能ではありません。

  • Power Query:データ加工の専門家

  • マクロ:操作自動化の専門家

と考えると分かりやすいです。

役割を理解して使い分けることで、
Excel作業は より正確で、より楽 になります。

Power Queryの詳しい使い方は個別記事で順次解説します

ここまでで、
Power Queryの基本的な考え方や、
どんな作業に向いているのか、マクロとの違いなどを解説してきました。

Power Queryは、
実際の操作を通して理解が深まる機能でもあります。

そこでこのブログでは、
よく使われる操作や、初心者がつまずきやすいポイントについて、
テーマごとに個別の記事を順次追加していく予定です。

準備が整い次第、
このページからすぐに参照できるようにしていきますので、
気になる操作があれば、ぜひ後日あらためてご覧ください。


今後追加予定の内容(一部)

  • Power Queryで不要な列を削除する方法

  • Power Queryで重複データを削除する方法

  • Power Queryで文字列を結合・分割する方法

  • Power Queryでマージ(表の結合)を行う方法

  • 更新時にエラーが出る場合の考え方と対処法

※ 記事公開後、順次リンクを追加していきます。

まとめ

Power Queryは、
Excelでの作業を「速くする」ためだけの機能ではありません。

  • 手入力によるミスを減らしたい

  • 毎回同じようなデータ加工をしている

  • 加工手順を覚えておくのが大変

といった悩みを、
仕組みで解決できるのがPower Queryの強みです。

大量データ向けの機能と思われがちですが、
名簿のように件数が少ないデータでも、
入力ミス防止・作業の再現性向上という点で十分に効果があります。

一方で、
入力補助や画面操作の自動化はマクロ(VBA)の得意分野です。
Power Queryとマクロは競合する機能ではなく、
役割を理解して使い分けることで、Excel作業はさらに楽になります。

まずは、
Power Queryで
「データ加工を一度決めたら、更新するだけ」
という感覚に慣れてみてください。

そこから必要に応じて、
個別の操作や応用機能を少しずつ覚えていくのがおすすめです。

【関連記事】

Power Queryの考え方を理解したうえで、
実務でよく使われる関連テーマについては、以下の記事も参考になります。

※外部リンク※

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Power Queryは、
実際の操作画面を見ながら流れを理解すると、
仕組みが一気につかみやすくなります。

独学でつまずきやすい
「取り込み → 変換 → 更新」までの流れを、
動画で丁寧に解説している講座もあります。

文字だけではイメージしづらいと感じた方は、
参考として一度確認してみるのもおすすめです。

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