ExcelでQRコードを読み取って入力する方法|リーダー・スマホ対応を初心者向けに解説

エクセルでQRコードを読み取る方法|おすすめリーダー・スマホ入力・在庫管理まで徹底解説

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目次

ExcelでQRコードを読み取れたら便利なのに…と思ったことはありませんか?

エクセルで在庫管理や検品作業をしていると、
「QRコードを読み取って、そのままExcelに入力できたら楽なのに…」
と感じる場面は意外と多いものです。

商品コード・数量・日付などを手入力していると、
どうしても 入力ミス作業時間のロス が発生しがちになります。

実は、ExcelにはQRコードを直接読み取る機能はありません。
しかし、

  • QRコード対応バーコードリーダー

  • スマホ・タブレット

といった機器を組み合わせることで、
QRコードの内容をそのままExcelに入力することは可能です。

本記事では、初心者の方でも迷わず始められるように、

  • ExcelでQRコードを読み取る仕組み

  • QRコードをExcelに入力する具体的な方法

  • QRコードリーダーとスマホの違い

  • 機器選びで失敗しないポイント

を、やさしく・実務目線で解説します。

なお、読み取ったデータを
分解・自動処理・在庫管理に活用する方法 については、
別記事(応用編)で詳しく解説する予定です。


エクセルでQRコードを読み取るには?|仕組みと必要な機器・設定

ExcelでQRコードを読み取って入力するには、
まず 「Excel自体にはQRコードを読み取る機能がない」 という前提を知っておくことが大切です。

そのうえで、
どの機器を使えば読み取れるのか、
どんな仕組みでExcelに入力されるのかを順番に確認していきましょう。


Excel単体ではQRコードを読み取れない

Excelには、QRコード(画像)を解析して文字データに変換する機能はありません。

そのため、QRコードを読み取るには次のいずれかが必要になります。

  • QRコード対応のバーコードリーダー(2次元コードリーダー)

  • スマホ・タブレットの読み取りアプリ

これらの機器が
「読み取った内容を文字データとしてExcelへ送る」
という仕組みで動作します。

つまり、Excel側の役割はとてもシンプルで、

「キーボード入力として届いた文字を、そのままセルに入れるだけ」
という動きをしているだけです。


方法① QRコード対応バーコードリーダーを使う

QRコード対応バーコードリーダーを使う場合の仕組み

QRコードをバーコードリーダーで読み取り、Excelのセルに自動入力される仕組みの図解
QRコード対応バーコードリーダーを使うと、読み取った内容がそのままExcelのセルに入力されます

多くのバーコードリーダーは、パソコンに接続すると
キーボードの代わり(HIDデバイス)として認識 されます。

そのため、特別なソフトや設定をしなくても使えるのが大きな特徴です。


▼読み取りの流れ(Excel側の動作)

  1. Excelで入力したいセルをクリックして選択

  2. QRコード対応リーダーで読み取る

  3. 読み取った内容が、キーボードで入力した文字としてセルに入る

  4. (機種によっては)読み取り後に「Enter」や「Tab」を自動送信できる

補足:
入力後に次のセルへ移動したい場合は、
リーダー側で「Enter/Tab送信」を設定すると作業がスムーズです。
さらに転記や分割まで自動化したい場合は、応用編で紹介します。

Excelと相性のよいQRコードリーダーの選び方

QRコード対応リーダーを選ぶときは、次の点を意識すると失敗しません。

  •  2次元コード(QR)に対応しているか
  • 有線 or Bluetooth
  •  改行(Enter)・タブ送り設定の有無

これらを意識するだけでも、
Excelとの相性は大きく変わります。


初心者向けのQRコード対応リーダーを選ぶポイント(※PR)

初心者向けにQRコード対応リーダーを選ぶポイント(価格帯・接続方式・利用シーン)を示した図
QRコード対応リーダーは「価格帯」「有線/Bluetooth」「利用シーン」を基準に選ぶと失敗しにくくなります

※本記事には Amazonアソシエイト/楽天アフィリエイトリンク(PR) が含まれます。

QRコード対応リーダーといっても、用途によって向いているタイプはさまざまです。
ここでは 初心者が選ぶ際の目安 として、代表的なタイプを紹介します。


① 低価格で試しやすいスタンダードモデル

→ とりあえずExcelでQRコード読み取りを試したい人向け

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② 工場・倉庫向けの高耐久モデル

→ 在庫管理や現場作業でしっかり使いたい場合におすすめ

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③ Bluetooth対応でタブレットと相性が良いモデル

→ iPadやノートPCとワイヤレスで使いたい場合に便利

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はじめての方は、まず低価格モデルから試すのがおすすめです

数千円程度のモデルでも、
Excelへの入力やQRコードの読み取りは十分に試せます。

まずは小さく導入し、
用途に合っていると感じたら上位モデルを検討すると無駄がありません。


購入時の注意:2次元(QR)対応の表記を必ず確認

検索結果には、
「1次元のみ(JAN/Code39対応)」のリーダーが混ざっていることがあります。

商品説明に
「QR対応」「2D対応」「二次元対応」
といった表記があるかを、必ず確認しましょう。


方法② スマホ/タブレットで読み取ってExcelに入力する

スマホ/タブレットでQRコードを読み取り、Excelへ入力する方法

最近は、スマホやタブレットを使って
QRコードを読み取る現場も増えています。

▼使い方の例

  1. スマホ(iPhone/Android)のカメラや読み取りアプリでQRコードを読み取る
    ※iPhoneでは標準カメラ、Androidでは読み取り対応アプリが一般的です。

  2. 取得した文字列をコピー

  3. Excel(デスクトップ版/Excel Online)のセルへ貼り付け


スマホ/タブレット活用のメリット

  • 追加の機器購入が不要

  • タブレット端末やiPad配布が進む現場とも相性が良い

  • Excel Onlineと組み合わせるとリアルタイム入力が可能

ここまで、QRコードをExcelに入力する方法として
・QRコードリーダーを使う方法
・スマホ/タブレットを使う方法
の2つを紹介してきました。

どちらもQRコードの読み取り自体は可能ですが、
実際にExcelへ入力する作業の「速さ」や「手間」、
業務で使いやすいかどうかには大きな違いがあります。

次の章では、
QRコードリーダーとスマホ(カメラ/アプリ)を
Excel入力の視点で比較してみましょう。


QRコードリーダー vs スマホ(カメラ/アプリ)|Excel入力に向くのはどっち?

QRコードリーダーとスマホアプリでの読み取り方法を比較したイメージ図
QRコードリーダーとスマホアプリでは、Excelへの入力方法や作業効率に大きな違いがあります

QRコードリーダーとスマホ(カメラ/アプリ)では、
Excelへの入力方法や作業効率に大きな違いがあります。

在庫管理や検品など、Excelへの入力作業が発生する場面では、
「どちらを使うか」で作業スピードやミスの起きやすさが変わってきます。


QRコードリーダーとスマホアプリの比較表

※ここでの「スマホ」は、標準カメラまたはQRコード読み取りアプリを指します。

項目 QRコードリーダー(専用機) スマホ(カメラ/アプリ)
Excelへの入力 読み取った瞬間に自動入力(HIDキーボード入力) コピー → 貼り付けが必要(アプリ操作あり)
作業スピード 圧倒的に速い(数百件でもストレスなし) 遅い。連続作業に不向き
精度・誤読み 高い(業務用のため誤読みが少ない) アプリにより精度差がある
連続読み取り 〇(連続作業でも疲れない) △(都度操作が必要)
PCとの接続 有線・Bluetoothどちらも安定 Bluetooth連携は不安定なことも
初期費用 3,000〜7,000円程度 無料または低価格
操作難易度 セルを選ぶ → 読み取るだけ 読み取り → 送信 → 貼り付けなど操作が多い
用途 本格的な在庫管理・検品・物流現場 軽い読み取り・単発作業

QRコードリーダー(専用機)のメリット・デメリット

✔ メリット

  • Excelへ 自動入力 できる

  • 改行・タブ移動が自動設定できる

  • 連続作業に強く疲れにくい

  • 高精度で誤読みが少ない

  • PCへキーボード入力として認識されるため設定が簡単

✔ デメリット

  • 導入費用が多少かかる(3,000円〜)


スマホアプリのメリット・デメリット

✔ メリット
  • 無料で始められる

  • 機器を追加購入しなくて済む

  • 個人利用や軽い読み取りには十分

✔ デメリット
  • ボタン操作が必要で 完全自動入力は不可

  • 連続作業に向かない

  • Bluetooth接続は安定しないことも

  • ワークフローに手間が挟まる(読み取り → コピー → 貼り付けなど)

このように、
QRコードリーダーとスマホでは「読み取れる/読み取れない」ではなく、
Excelへの入力作業をどこまで効率化したいかが大きな分かれ目になります。

スマホアプリは、
「少し読み取るだけ」「急ぎで内容を確認したい」
といった場面ではとても便利です。

ただし、
Excelへ何件も連続して入力する業務では、
どうしても操作の手間が増えてしまいます。

一方で、在庫管理や検品など、
繰り返しExcelへ入力する作業がある場合は、
QRコードリーダーのほうが圧倒的に快適です。


業務で使うならQRコードリーダー一択

特に以下の用途では QRコードリーダーが圧倒的に有利 です。

  • 在庫管理

  • 出庫・入庫処理

  • 検品作業

  • 点検記録

  • 大量の連続読み取り

スマホアプリは、「少し読み取るだけ」「急ぎでデータを取りたい」場合には便利ですが、
Excelへ連続入力する業務には向いていません。


どちらを選ぶべきか

QRコードリーダーを購入するのか、手持ちのスマホやタブレットで対応するのか悩みどころですよね?
用途別の選択基準を紹介します。

あなたの用途 おすすめ
本格的にExcelへ取り込みたい QRコードリーダー
現場で大量に読み取る QRコードリーダー
とりあえず試してみたい スマホアプリでも可
PC連携せずに読み取りだけしたい スマホアプリ

もし「QRコードでExcel入力をはじめてみたいけど、何を用意すればいいの?」
と悩んでいるのであれば、専用のQRコードリーダー を1台用意するのがもっとも確実でストレスのない方法です。

3,000〜5,000円ほどで購入でき、
一度導入すれば、在庫管理・検品・点検などの業務が一気に効率化できます。


QRコードの読み取りにまつわるトラブルと活用のポイント

読み取り時によくあるトラブルと対処法

初心者がつまずきやすいポイントをまとめておきます。


✔ QRコードが小さすぎる/汚れている

→ 2cm以上の大きさを推奨です。読み取りがうまくいかない場合はサイズが小さすぎないかを確認してみましょう。

✔ 数値が日付に変換されてしまう

例:20240501 → 2024/05/01

  • データを受け取る列を「文字列書式」に設定する
  • QRコードに設定する入力データに事前にアポストロフィ(’)をつける

などの設定を行うと、表記が勝手に変更されなくなります。

✔ 先頭ゼロが消える

例:00123 → 123
→前述の「日付に変更されてしまう」と同様に 列を「文字列」に設定してから読み取る。

✔ 改行が入ってしまう

→ リーダー側で「改行設定(CR/LF)」を変更することで解決できます。

✔ リーダーがQR非対応だった

→ 1次元バーコード専用機では読み取れません。(要2次元対応モデル)


必要に応じて設定したいExcel側の工夫

Excel側の設定を少し変えると、読み取り作業が一気に効率化します。

✔ テーブル化しておく

データが増えても自動拡張されるため、管理しやすくなります。

QRコードで入力したデータをExcelでテーブル化して管理している画面
読み取ったデータをテーブル化しておくと、行が増えても自動で管理できます。
✔ 入力規則で誤入力を防ぐ

商品コードの書式や桁数をチェックしてミス防止。

Excelの入力規則で品番をドロップダウン選択できるようにした設定画面
入力規則を使えば、QRコード読み取り後の誤入力防止にも役立ちます
✔ 先頭のゼロ(品番)が消えないように文字列書式へ変更

QRコードの文字列を正確に扱うために重要。

Excelで先頭のゼロが消えないよう文字列書式を設定している画面
品番や電話番号などは、文字列書式にしておくと先頭のゼロを保持できます

エクセルでQRコードを読み取るためのポイント

ExcelにQRコードを読み取るためには、
「読み取れる機器」+「Excelに入力する仕組み」
が整っていれば準備完了です。

初心者でも、バーコードリーダーをつなぐだけで簡単に始められるので、
まずは一度試してみるのがおすすめです。


※応用編について※

この記事では「QRコードをExcelに入力する基本」を解説しました。

読み取ったデータを
・項目ごとに分割したい
・在庫一覧表に自動で追加したい
・入力作業をさらに効率化したい

といった応用的な使い方については、
別記事(応用編)で詳しく解説予定です。

※現在準備中のため、公開後にリンクを追記します。


ExcelでQRコード読み取りは意外と簡単

ExcelにはQRコードを直接読み取る機能はありませんが、
QRコード対応バーコードリーダースマホアプリ を組み合わせることで、
かんたんに「読み取り → Excel入力」を実現できます。


✔ 本記事のポイントまとめ

● Excelに取り込む方法

  • Excel単体では読み取れない

  • QRコード対応バーコードリーダーなら 読み取り → 自動入力 が可能

  • スマホ(カメラ/アプリ)は補助用途として便利(ただし完全自動化は不可)

    ● 実務での活用例

    • 在庫管理(入庫・出庫の記録)

    • 検品作業(商品コード+数量の入力)

    • 設備点検(設備番号・時刻の記録)

    • 作業進捗のスキャン管理

    小規模な現場でも、Excelベースで十分管理が可能です。


    ✔ QRコードリーダーとスマホ(カメラ/アプリ)、どちらを選ぶ?

    • 本格的にExcelへ連続入力するなら → QRコードリーダー

    • とりあえず試してみたい・少量なら → スマホ(カメラ/アプリ)

    数千円のリーダーを導入するだけで、
    入力作業が大幅にラクになり、入力ミスも減らせます。


    ✔ まずは小さく試してみるのがおすすめ

    • 1つQRコードを作る

    • 受け取る側のExcel設定(入力列を「文字列」書式にしておくなど)
    • Excelに読み取る

    この3ステップを試すだけでも、
    「こんなに簡単なら業務に使えそう!」と実感できます。


    ★FAQ(よくある質問)


    Q1. ExcelだけでQRコードを読み取ることはできますか?

    A. できません。
    ExcelはQRコード画像を解析する機能を持っていないため、読み取りには

    • QRコード対応バーコードリーダー

    • スマホ/タブレットの読み取りアプリ

    のいずれかが必要です。


    Q2. 通常のバーコードリーダー(JAN・code39)は使えますか?

    A. 1次元コード専用リーダーではQRコードを読み取れません。
    QRコードは2次元コードなので、2D(2次元)対応リーダー を選ぶ必要があります。


    Q3. スマホアプリだけでExcelに自動入力できますか?

    A. 自動で「読み取り→入力」まではできません。

    スマホアプリの場合、

    • 読み取る

    • コピーする

    • Excelに貼り付ける

    という操作が必要です。

    一方、QRコードリーダーなら
    読み取った瞬間に自動でExcelのセルに入力 できるため、作業速度がまったく違います。


    Q4. QRコードが読み取れないときはどうすればいい?

    次の点を確認すると改善しやすいです。

    • QRコードが小さすぎないか(2cm以上推奨)

    • 印刷が薄れていないか

    • リーダーが2D(QR対応)かどうか

    • Excel側のセルが「文字列」書式になっているか

    • リーダーの「改行(CR/LF)」設定が合っているか


    Q5. Excelに読み取ると、先頭のゼロが消えます…

    Excelが数値として認識してしまうのが原因です。

    対策は次のいずれか:

    • 列を「文字列書式」に設定する

    • 数値の前に '(アポストロフィ)をつける

    • TEXT関数で書式を固定する

     


    Q6. 読み取るたびに次のセルに移動させる方法はありますか?

    はい、可能です。

    多くのQRコードリーダーには、

    • 自動で Enter を送信

    • 自動で Tab を送信

    などの設定が用意されています。

    Excel側でVBAを使う方法もありますが、
    まずはリーダー側の設定を確認するのが簡単です。


    Q7. QRコードリーダーのおすすめはありますか?

    以下のような用途別の選び方があります。

    ① 低価格で試しやすいスタンダードモデル

    ② 工場・倉庫向けの高耐久モデル

    ③ Bluetooth対応でタブレットと相性が良いモデル

    ※本ボックスにはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。
    くわしくは プライバシーポリシー へ。

    最後に

    QRコードを上手に活用できると、
    Excelは単なる表計算ソフトではなく、
    “かんたんに作れる軽量データベース” に変わります。

    特に在庫管理やチェック作業では、
    作業効率・正確性ともに大きく改善されるため、
    ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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