ExcelでQRコードを読み取った後どうする?分割・整理・在庫管理まで解説

ExcelでQRコードを読み取った後どうする?分割・整理・在庫管理まで解説

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ExcelでQRコードを読み取れるようになったものの、
「このあと、どう活用すればいいんだろう?」
と感じていませんか?

在庫管理や検品、点検記録などの現場では、

  • 同じ商品コードや日付を何度も入力している

  • 読み取ったデータが1セルにまとまったまま止まっている

  • Excelで管理しているけれど、だんだん限界を感じてきた

といった悩みを抱えている方も多いと思います。

一方で、

  • Accessや専用システムを導入するほどではない

  • IT担当者はいない

  • できれば 今使っているExcelを活かしたまま改善したい

――そんな現場も少なくありません。

実は、
QRコード × Excel をうまく組み合わせることで、

  • 複数の情報を一度に読み取り

  • Excelで自動的に分解・整理し

  • そのまま「軽量な管理表」として運用する

といったことが、特別なシステムを使わなくても実現できます。

この記事では、

  • QRコードにどんなデータを入れると実務で使いやすいのか

  • 読み取った文字列をExcelで分解・整理する方法

  • TEXTSPLIT関数・Power Query・VBAの使い分け

  • 在庫管理・検品・点検業務への具体的な応用例

を、Excel中心で業務を回している現場目線で解説します。

「バーコードでは足りないけれど、
Accessほど本格的な管理は必要ない」

そんな方にとって、
QRコードは“ちょうどいい中間の選択肢” になるはずです。

QRコードを活用する4ステップ

QRコードをExcelで活用する流れは、大きく次の4ステップです。

  1. QRコードに入れるデータを設計する
  2.  QRコードを作成する(※別記事で解説)
  3.  QRコードを読み取ってExcelに入力する(※基本編で解説)
  4. 読み取ったデータを分割・管理・自動化する

本記事では、この④「読み取った後の処理」に焦点を当てて解説します。

ステップ②、③については以下の記事をご参考下さい。
QRコードを作成する:
エクセルでQRコードを作成する方法まとめ|画像保存や貼り付けの手順も解説!③QRコードを読み取ってExcelに入力する:
ExcelでQRコードを読み取って入力する方法|リーダー・スマホ対応を初心者向けに解説

目次

 QRコードでこそ意味があるデータ設計とは?

「商品コードだけなら、バーコードで十分では?」
そう感じる方も多いと思います。

実際、
半角英数字20文字前後の管理番号であれば、
1次元バーコード(JAN・Code39など)でも問題ありません。

では、なぜあえてQRコードを使うのでしょうか?

理由はシンプルで、
**「1回の読み取りで、複数の情報をまとめて扱える」**からです。

たとえば、QRコードには次のようなデータをまとめて入れられます。

P001;12;2024-05-01

この1つのコードに、

– 商品コード
– 数量
– 日付

といった情報がすべて含まれています。

これをExcelで読み取れば、
「商品コードだけ」「数量だけ」を別々に入力する必要がありません。

バーコードとQRコードの決定的な違い

QRコードVSバーコード
QRコードは複数の情報をまとめて扱えるのが特徴
(バーコードは1情報向け)

バーコードは
**「1つの情報を高速に読み取る」**のが得意です。

一方、QRコードは
**「ちょっとしたデータセットを丸ごと渡す」**のが得意です。

Accessのような本格的なデータベースを使わなくても、

– Excelだけで
– 追加コストをかけずに
– 入力ミスを減らしながら

管理したい場合、
QRコードは非常に相性の良い選択肢になります。

プロジェクト バーコード QRコード
格納できる情報量 少ない(半角20文字前後) 多い(数百文字以上)
複数項目の同時管理 ×
Excelとの相性
主な用途 商品コード・管理番号のみ 品番+数量+日付などをまとめて管理

このように、
「情報量は少なくていい」「識別できれば十分」ならバーコード、
「Excelで管理・履歴を残したい」「入力をまとめたい」ならQRコード
という使い分けが最も現実的です。

あとで分割・自動化する前提でQRコードを設計する

QRコードは、
「読み取れればOK」なコードではありません。

あとでExcelに取り込み、
分割・転記・集計まで行うことを考えると、
QRコードの中身(データ設計)が非常に重要
になります。

ここでは、
Excelで扱いやすく、後工程がラクになるQRコードの設計例を紹介します。


バーコードでは足りないケースとは?

バーコード(JANコード・Code39など)は、
基本的に 1つの情報しか持てません

たとえば、

  • 商品コードだけ

  • 管理番号だけ

といった用途であれば、バーコードで十分です。

しかし、実際の現場では次のような情報を
まとめて扱いたい場面が多くあります。

  • 商品コード

  • 日付(入庫日・出庫日・製造日など)

これらをバーコードで対応しようとすると、

  • 複数のバーコードを読み取る

  • 読み取る順番を気にする

  • 入力回数が増える

といった手間が発生します。


QRコードでこそ意味がある具体例

QRコードであれば、
複数の情報を1つのコードにまとめて入れることができます。

たとえば、次のような文字列です。

P001;12;2024-05-01

この1つのQRコードに、

  • P001 → 商品コード

  • 12 → 数量

  • 2024-05-01 → 日付

という3つの情報が入っています。

これをExcelで読み取ると、
まずは 1つのセルにまとめて入力されます。


「あとで分割する」前提が重要な理由

読み取った直後は、

P001;12;2024-05-01

という 1つの文字列 ですが、
Excelではこのあと、

  • 区切り文字(;)で分割

  • 品番・数量・日付を別の列に展開

  • 表に追加・集計

といった処理が可能です。

つまり、QRコードは

「そのまま使うため」ではなく、
「あとで分解して使うため」に設計する

のがポイントになります。


区切り文字は「;(セミコロン)」がおすすめ

複数の情報を1つのQRコードにまとめる場合は、
区切り文字をあらかじめ統一しておくことが重要です。

おすすめは、
セミコロン(;) です。

理由は次の通りです。

  • Excel関数(TEXTSPLIT)でそのまま分割できる

  • VBAの Split 関数で簡単に扱える

  • Power Query の「区切り記号による分割」と相性が良い

  • 数値・日付と混在しても誤認識されにくい

カンマ(,)でも分割は可能ですが、
数値の桁区切りやCSV形式と混同しやすく、
実務ではトラブルの原因になることがあります。

そのため、
あとから分割・自動化・集計まで行うことを考えるなら、
セミコロン区切りがもっとも安定した選択
といえます。

※Power Query を使った分割・自動更新にも対応しやすいため、
将来的に業務を広げたい場合にもセミコロン区切りが向いています。
※この記事では、「;(セミコロン)」のように
データを区切る記号を「区切り文字」と呼び、
それを使って項目ごとに分けることを「分割」と表現します。

QRコードに入れる情報は「最小限」でOK

QRコードには多くの情報を入れられますが、
最初から詰め込みすぎる必要はありません。

まずは、

  • 商品コード

  • 日付

この3点だけでも十分です。

あとから、

  • 担当者ID

  • インバウンド/アウトバウンドの区別

  • 保管場所

などを追加することもできます。

Excel管理の良いところは、
運用しながら設計を育てられる点にあります。


ここまでで、

  • QRコードにどんなデータを入れるか

  • なぜ「まとめて入れる」のか

が整理できました。

次の章では、
このQRコードの文字列をExcelで分割する方法として、

  • 関数だけで分割する方法(TEXTSPLIT)

を紹介します。

「まずは仕組みを理解したい」という方は、
この方法から試してみるのがおすすめです。

読み取ったQRコードデータは、どう処理する?

QRコードを読み取ると、
Excelには「1つのセルにまとめられた文字列」としてデータが入ります。

このデータは、そのままでは集計や管理に使いにくいため、
用途に応じて、
「分割(項目ごとに分ける)」や
「転記(表へ書き込む)」を行う必要があります。

Excelでの代表的な処理方法は、次の3つです。

  1. 関数だけで分割する方法(TEXTSPLIT)
  2. VBAで自動分割・自動転記する方法
  3. Power Queryで安定的に加工・更新する方法

まずは一番シンプルな方法から見ていきましょう。


方法① 関数だけで分割する(TEXTSPLITを使う方法)

QRコードは複数項目をまとめて持てる反面、
読み取った直後は 1つのセルにすべての情報が入った状態 になります。

例:

A列に読み取られた内容

P001;12;2024-05-01

このような文字列を、
品番・数量・日付ごとに分けたい 場合に、
もっとも手軽なのが TEXTSPLIT関数 です。


TEXTSPLIT関数で区切り文字ごとに分割する

Microsoft 365 / Excel 2021 以降では、
TEXTSPLIT関数を使うことで、
1つの文字列を区切り文字ごとに簡単に分割できます。

例:A2セルにQRコードの内容が入っている場合

=TEXTSPLIT(A2,";")

区切り文字「;(セミコロン)」を指定すると、
次のように自動で展開されます。

品番 日付
P001 12 2024年5月1日
TEXTSPLIT関数でQRコードの文字列を品番・数量・日付に分割した例
セミコロン区切りの文字列が、関数1つで自動展開されます

関数を1つ入力するだけなので、
まずは仕組みを理解したい方に最適 な方法です。

TEXTSPLIT関数のメリット
  • VBA不要で、関数だけで完結する

  • 設定がシンプルで試しやすい

  • QRコードの中身を視覚的に理解しやすい

デメリット
  • Excelのバージョンに制限がある

  • テーブル(ListObject)内では使えない

  • 読み取りのたびに自動で表へ追加する用途には不向き

TEXTSPLIT使用時の注意:テーブル内では使えません

TEXTSPLIT関数をテーブル内で使った場合に発生する#SPILL!エラー
TEXTSPLITはスピル動作のため、テーブル内では使用できません

TEXTSPLIT関数は、結果を複数セルに広げる
「スピル」機能 を使っています。

そのため、Excelのテーブル内で使用すると
#SPILL! エラーが発生します。

これは仕様によるもので、
テーブル内ではスピル用の空きセルを確保できないためです。


回避方法(理解用として知っておけばOK)
  • 方法①:TEXTSPLITで分割 → 値貼り付け → テーブル化

  • 方法②:テーブル外で分割し、結果だけ転記

  • 方法③:[データ]→[区切り位置]を使う

  • 方法④:Power Queryで分割(自動更新向き)

※この段階では、
「TEXTSPLITは仕組み理解用」と割り切って問題ありません。


自動化したいなら、ここからが本番

TEXTSPLITは
QRコードの中身を理解するには最適 ですが、

  • 読み取るたびに自動で分割したい

  • 表の最終行へ自動追加したい

  • 連続作業をラクにしたい

といった 実務用途 では、
次に紹介する VBAPower Query の方法が現実的です。

「一番シンプルな方法を理解した上で、
必要に応じて自動化レベルを上げる」

という順番で読み進めてください。

方法② VBAで「分割 → 表へ自動追加」する方法(実務向け)

QRコードの読み取りを Excel に取り込むだけでなく、
「分割 → 表に追加」までを自動化 することも可能です。

ここでは、VBAだけで完結するシンプルな方法 を紹介します。

VBAを使う場合は、最初に簡単な初期設定が必要です。
といっても一度設定すれば、以降はそのまま使えます。
詳しくは以下の記事をご参考ください。
Excelでマクロを作るなら最初にやるべきVBAの基本設定とは?

処理のイメージ

この仕組みでは、次の流れをすべて自動で行います。

  • QRコードを読み取る
    (バーコードリーダーにより A列へ文字列が入力される)

  • VBAが自動で文字列を分割
    (区切り文字で品番・数量・日付に分ける)

  • 在庫一覧表の最終行に転記

  • 次の読み取りに備えて待機

一度設定してしまえば、
読み取る → 自動で表に追加 を繰り返せるため、

  • 倉庫作業

  • インバウンドとアウトバウンドの管理

  • 検品・点検作業

など、連続入力が発生する現場では作業効率が大きく向上します。

この流れをすべてExcel側で自動処理できるのが、
VBAを使う最大のメリットです。


初心者向け:Split関数を使った基本サンプル

前提となるQRコードの内容(例)

P001;12;2024-05-01
  • セミコロン(;)区切り

  • A列に読み取り結果が入力される想定


VBAサンプルコード(シンプル版)

以下のサンプルコードを対象のシートに設定します。

Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)

 ' A列以外は無視(複数セル変更も無視)
 If Target.CountLarge > 1 Then Exit Sub
 If Intersect(Target, Me.Columns("A")) Is Nothing Then Exit Sub

 ' 空白なら何もしない
 If Target.Value = "" Then Exit Sub

 On Error GoTo SafeExit
 Application.EnableEvents = False ' イベントの無限ループ防止

 Dim data As Variant
 data = Split(CStr(Target.Value), ";")

 ' 必要な要素数が足りない場合は中断(形式ゆれ対策)
 If UBound(data) < 2 Then GoTo SafeExit

 ' 同じ行に展開(B:品番 C:数量 D:日付)
 Target.Offset(0, 1).Value = data(0)
 Target.Offset(0, 2).Value = data(1)
 Target.Offset(0, 3).Value = data(2)

SafeExit:
 Application.EnableEvents = True
End Sub
QRコード読み取りをきっかけにVBAで自動分割・転記される例
セルに入力された瞬間に、分割と転記が自動で実行されます

このコードでやっていること
  • Split 関数で
    1つの文字列を区切り文字ごとに分割

  • 分割されたデータは
    data(0), data(1), data(2) のように順番に格納されます

  • それぞれを、表の列に対応させて書き込んでいます

VBA標準の関数だけを使っているため、
Excelのバージョンを気にせず使える のが大きなメリットです。

※このコードは「Worksheet_Change」という仕組みを使っています。
これは、
「セルの内容が変更されたときに、自動で処理を実行する」
ためのVBAの機能です。
難しく感じるかもしれませんが、
ここでは「QRコードを読み取った瞬間に処理が動く」
仕組みだと理解できればOKです。

補足:ワークシート関数とVBA用関数の違い

ここで少しだけ、関数の考え方の違いを整理しておきましょう。

ワークシート関数とは?
  • セルに入力して使う関数
    (例:TEXTSPLIT、SUM、IF など)

  • VBAから呼び出すことも可能

  • 見た目や動作が分かりやすく、初心者向け

VBA用の関数とは?
  • VBA専用で使う関数
    (例:Split、Len、Replace など)

  • マクロ内で完結し、処理が高速

  • Excelのバージョン差の影響を受けにくい

どちらを使うべき?
  • 仕組みを理解しやすさ重視 → ワークシート関数

  • 自動化・安定性重視 → VBA用関数(Splitなど)

今回のように
「読み取り → 分割 → 転記」をすべて自動化したい場合は、
VBA用の Split 関数を使うほうがシンプル です。


初心者の方へ

VBAで文字列を扱うのは少し難しく感じるかもしれませんが、
この例では

  • 区切り文字を決める

  • 順番どおりにセルへ入れる

だけを覚えればOKです。

まずは 仕組みを動かしてみること が何より大切です。

次の章では、
VBAとは別の選択肢として、
区切り文字ごとにデータを分割・整理できる
Power Queryの考え方も紹介します。

Power Queryを使ってQRコードのデータを分割する方法

TEXTSPLIT関数はとても便利ですが、
テーブルと併用できない という注意点がありました。

そこで、
「テーブル前提でデータを扱いたい」「定期的にデータを更新したい」
という場合におすすめなのが Power Query(パワークエリ) です。

Power Queryは、
Excelに標準搭載されている データ加工・変換専用の機能 で、

  • テーブルと完全に相性が良い

  • 区切り文字による分割が簡単

  • データ更新時もワンクリックで再処理できる

といった特徴があります。

※Power Queryは「読み取りのたびに処理を動かす」VBAとは異なり、
「たまったデータをまとめて整理・更新したい」場合に向いています。

Power Queryで扱うデータ例

QRコードから読み取った文字列が、次のように1列に入っているとします。

P001;12;2024-05-01

このような セミコロン区切り のデータは、Power Queryで非常に扱いやすい形式です。


Power Queryで分割する基本手順(簡単)

  1. 分割したいデータを含む範囲を テーブル化

  2. Power QueryでQRコードの読み取りデータをテーブルとして取り込む画面
    QRコードから読み取った文字列を、Power Queryで扱うためにテーブル化します。

    [データ]タブ → [テーブルまたは範囲から]をクリック

  3. Power Query エディターが起動

  4. 分割したい列を選択

  5. [変換]または[ホーム] → [列の分割] → [区切り記号]
    Power Queryエディターで区切り記号による列の分割を選択している画面
    Power Queryでは「列の分割」から、区切り文字を指定して簡単に分割できます。

  6. 区切り文字に セミコロン(;) を選択
    Power Queryでセミコロンを区切り文字として列を分割する設定画面
    区切り文字に「;(セミコロン)」を指定すると、品番・数量・日付に分割できます。

  7. OKをクリック

    設定後は、更新ボタンを押すだけで同じ分割処理を何度でも再実行できます。
    設定後は、更新ボタンを押すだけで同じ分割処理を何度でも再実行できます。

これだけで、
品番・数量・日付 のように列が自動で分割されます。


Power Queryを使うメリット

Power Queryを使う最大のメリットは、
「一度設定すれば、あとは更新するだけ」 という点です。

  • QRコードの読み取りデータが増えても

  • 元データが変わっても

[更新]ボタンを押すだけで、分割処理が自動で再実行 されます。

そのため、

  • 在庫管理

  • 入出庫履歴

  • 定期的な検品データ

など、繰り返し発生する業務 に特に向いています。


TEXTSPLIT関数,VBA,Power Queryとの使い分け

方法 向いているケース
TEXTSPLIT関数 少量データ・一時的な分割
VBA 完全自動化・入力制御が必要
Power Query テーブル管理・定期更新

初心者の方は、
まずはTEXTSPLIT → テーブルで扱いたくなったらPower Query
という流れがおすすめです。


Power Queryは「覚えなくてもOK」から始めて大丈夫

Power Queryは少し難しそうに見えますが、
今回のような 「区切り文字で分割する」 程度であれば、

  • クリック操作だけ

  • 関数やコードは不要

で使えます。

「テーブルと相性が良い分割方法がある」
と知っておくだけでも、Excel作業の選択肢が広がります。

補足:
従来の方法として「区切り位置」を使って分割することもできます。
データタブ → 区切り位置 → 区切り文字を選択 → OK
と操作すれば、関数やVBAを使わずに分割できます。

※Power Queryの詳しい使い方は別記事で解説予定です

Power Queryについては、
基本操作や実務での活用例を 別記事で詳しく解説予定 です。

準備ができ次第、こちらからリンクしますので、
気になる方はぜひチェックしてみてください。


QRコードを使った在庫管理・検品業務への活用フロー

ここまでで、

・QRコードにどんなデータを入れると扱いやすいか
・読み取った文字列を分割・整理する方法
・TEXTSPLIT / VBA / Power Query の使い分け

を見てきました。

では、これらを実際の業務ではどのように使えばよいのでしょうか?

この章では、
QRコードを使った在庫管理・検品・点検業務を例に、
「読み取り → 分割 → 管理・集計」までの
具体的な活用フローを紹介します。

在庫管理・検品作業への具体的な活用フロー

在庫管理と聞くと、
「システムを導入しないと難しそう」
と感じる方も多いかもしれません。

しかし、
ExcelとQRコードを組み合わせるだけでも、

・入力ミスを減らす
・作業スピードを上げる
・記録をあとから集計・確認しやすくする

といった効果は十分に得られます。

まずは、もっともシンプルな在庫管理の流れを見てみましょう。

QRコードを使った在庫管理は、次のような流れで行えます。


▼① QRコードに複数情報を埋め込む

例:

P001;12;2024-05-01
(品番・数量・日付)

▼② QRコードを読み取り、Excelに文字列として入力する

QRコードリーダーやスマホで読み取ると、
Excelの1セルに
「P001;12;2024-05-01」
のような文字列が入力されます。


▼③ 読み取った文字列を項目ごとに分解する

この段階で、
品番・数量・日付などを
列ごとに分けて整理します。

分解方法は、
・関数
・VBA
・Power Query
など、用途に応じて選べます。


▼④ データを一覧表として管理する

分解したデータを表形式で管理すると、
行が増えても整理しやすく、
後から集計や確認がしやすくなります。


▼⑤ 集計・確認に活用する

SUMIF や COUNTIFS などを使えば、
入出庫数や在庫状況を
リアルタイムで把握することも可能です。


ExExcelだけでもここまでできるため、
「専用システムを導入するほどではない」
という現場でも、十分実用的な運用ができます。


チェックリスト・点検表でもQRコードは便利

QRコードは在庫管理だけでなく、
点検・チェック業務でも活用できます。

設備番号や点検対象にQRコードを貼っておけば、

  • 点検者

  • 点検時刻

  • 結果(OK/NG)

などをExcelに即時記録できます。

スマホやiPadとの相性もよく、
設備点検アプリの簡易版としても利用できます。


読み取り作業をもっと効率化するコツ

読み取り作業を安定させるためのポイントも、いくつか押さえておきましょう。


✔ 読み取り後のデータの流れを決めておく

QRコードリーダーは、
読み取りごとにカーソルが移動する設定になっていることが多いため、
「読み取り → 分解 → 表へ反映」
という流れをあらかじめ想定しておくことが大切です。

✔ テーブル形式で管理する

分解後のデータは、
表形式(テーブル)で管理しておくと、
行が増えても自動で整理され、集計もしやすくなります。

✔ 再読み取り時の扱いを決めておく

読み取りミスが起きた場合は、

・上書きする
・該当行だけ削除する

など、現場に合ったルールを決めておくと、
余計な操作を減らせます。

特定の範囲をまとめて初期化したい場合のみ、
「クリア用のボタン」を用意するのも一案です。

✔ 入出庫区分もQRコードに含める

例:
I;P001;12
(I = 入庫 / O = 出庫)

処理区分をあらかじめ含めておくことで、
後からの集計や判定がさらに楽になります。


QRコードの活用ポイント

QRコードを使うことで、
Excelでの在庫管理・検品・点検作業は
驚くほどスムーズになります。

特に、

  • 複数項目を1回の読み取りで入力できる

  • 読み取った後に、用途に応じて整理できる

  • 表形式で整理すれば、そのままデータベースになる

といったメリットは、従来のバーコードより大幅に便利です。

Excelを中心に業務を回している現場であれば、
無理にシステムを導入しなくても、
実務レベルの管理が十分可能です。

ExcelとQRコードを組み合わせれば、現場の入力作業が驚くほどラクになる

ExcelにはQRコードを直接読み取る機能はありませんが、
QRコード対応バーコードリーダースマホアプリ を組み合わせることで、
かんたんに「読み取り → Excel入力」を実現できます。

特にQRコードは、
商品コード・数量・日付など、複数の情報をまとめて持てるため、
従来のバーコードでは難しかった作業もスムーズに行えます。


✔ 本記事のポイントまとめ

● データ加工の考え方

  • QRコードから読み取ったデータは、1セルにまとめて入る

  • そのデータを、用途に応じて項目ごとに分割・整理することで、
    Excel上で管理・集計しやすくなる

  • 分割方法は、
    関数 / VBA / Power Query などから選べる

● 実務での活用例

  • 在庫管理(入庫・出庫の記録)

  • 検品作業(商品コード+数量の入力)

  • 設備点検(設備番号・時刻の記録)

  • 作業進捗のスキャン管理

小規模な現場であれば、
Excelベースの運用でも十分実務に対応できます。


★FAQ(よくある質問)


Q1. QRコードにどんな情報を入れられますか?

ほとんど自由に文字列を入れられます。

例:

P001;12;2024-05-01

品番・数量・日付のように、複数項目を1つにまとめておける のがメリットです。


Q2. まとめて入力されたデータをExcelで分ける方法は?

Excelでは、次のような方法で分割できます。

・関数を使って分割する方法
・VBAで自動的に分割・転記する方法
・Power Queryでまとめて整理・更新する方法

データ量や作業頻度に応じて、
自分の現場に合った方法を選ぶのがおすすめです。


Q3. Excelに読み取ると、先頭のゼロが消えます…

Excelが数値として認識してしまうのが原因です。

対策は次のいずれか:

  • 列を「文字列書式」に設定する

  • 数値の前に '(アポストロフィ)をつける

  • TEXT関数で書式を固定する


Q4. 在庫管理システムを使わなくてもExcelだけで運用できますか?

小規模であれば Excelだけで十分運用できます。

  • QRコードで入力を省力化

  • 読み取ったデータを整理

  • 集計関数で在庫状況を把握

といった流れを作ることで、
専用システムに近い管理が可能です。

最後に

QRコードを上手に活用できると、
Excelは単なる表計算ソフトではなく、
“かんたんに作れる軽量データベース” に変わります。

特に在庫管理やチェック作業では、
作業効率・正確性ともに大きく改善されるため、
ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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