エクセルの印刷が小さくなる原因と対処法|余白・縮小設定・用紙サイズの確認ポイントを解説!

エクセルの印刷が小さくなる原因と対処法|余白・縮小設定・用紙サイズの確認ポイントを解説!

本記事には広告(PR)が含まれます。
くわしくは プライバシーポリシー をご確認ください。

印刷したら文字が小さすぎて見づらい……
Excelで作成した表や資料を印刷したときに、「思ったより小さく印刷されてしまった」という経験はありませんか?
特に初心者のうちは、印刷結果がWordのように自動で整うと思っていると、予想外のレイアウトに戸惑ってしまうことも多いです。

本記事では、**「エクセルの印刷が小さくなる原因」「見やすく印刷するための対処法」**を初心者にもわかりやすく解説します。
表が縮小されてしまう、余白ばかりになってしまう…そんなお悩みを解決して、印刷ミスを減らしましょう!

エクセルで印刷が小さくなる原因

■余白設定の影響

Excelでは、初期設定のままだと上下左右に広めの余白が自動的に入ってしまいます。
特に表が1ページに収まっている場合でも、余白が広すぎると印刷される領域が中央に小さく表示されてしまい、文字が見づらくなる原因になります。

↓余白設定が『広い』になっていると、印刷領域が小さくなり文字が見づらくなることがあります。

余白が広すぎるために表が小さく印字される

→ 対処法は、あとで紹介する「余白の調整」が有効です。


■拡大縮小印刷(縮小設定)が有効になっている

印刷設定で「シートを1ページに印刷」や「すべての列を1ページに収める」などの拡大縮小印刷機能が使われていると、表が自動的に縮小されることがあります。

たとえば列が多い表を1ページに収めようとすると、文字サイズまで小さくなってしまうケースがあります

↓シートを無理に1ページに収める設定にすると、表全体が縮小されてしまいます。

シートを1ページに印刷(縮小設定)で小さく印字されている


■改ページプレビューの設定ミス

「改ページプレビュー」では、印刷の範囲や区切りを視覚的に確認できますが、青い枠が広すぎる場合、意図せず表全体が1ページに押し込まれて縮小されてしまうことがあります。

→ ページ区切りの位置を適切に調整することが重要です。
↓改ページの範囲を調整しないと、印刷が意図しない位置で区切られてしまいます。

改ページプレビューの設定ミス


■セル幅や列幅のバランス不足

見た目にはデータが詰まって見えても、実際には空白の列や行が広がっていたり、無駄にセル幅を広げていることで印刷範囲が拡大され、結果的に縮小されて印刷されることがあります。

↓セル幅・列幅の設定が原因で、余白が目立つ印刷結果になってしまうこともあります。

セル幅や列幅のバランス不足のために小さく印刷される


■用紙サイズ・方向の設定ミス

Excel側ではA4用紙のつもりでも、プリンターの設定がA3やB5になっていると、自動的に縮小されて印刷されてしまいます。
また、縦向き・横向きの設定ミスも、印刷結果を小さくする原因になります。
↓用紙の向きが縦のままだと、表が縮小されて小さく印刷されてしまうことがあります。

用紙サイズや方向の設定ミスのために小さく印刷される

印刷を見やすくするための対処法

■余白を調整する

印刷結果が小さく見えてしまう一因として「余白」が広すぎることが挙げられます。
Excelではデフォルトで上下左右に余白が設定されていますが、これを狭く設定することで、印刷領域を広げることができます。

設定手順:

  1. [ページレイアウト] タブを開く

  2. [余白] → [狭い] を選択
    ※自分で細かく設定したい場合は、[ユーザー設定の余白]を選んで数値を変更することもできます。

[ページレイアウト]タブ→余白メニューで「狭い」を選択


■拡大縮小印刷の設定を見直す

「1ページに収める」などの設定が有効になっていると、自動的に縮小されて印刷されることがあります。
シートのサイズに対して余裕があるなら、この設定を解除することで、文字サイズを保ったまま印刷できます。

設定手順:

  1. [ページレイアウト] タブを開く

  2. [拡大縮小印刷] グループの「横 × ページ、縦 × ページ」の設定を確認

  3. 不要であれば「自動」または空欄に戻す

  4. 必要に応じて「倍率」で拡大(例:110%、120%)に設定する
    拡大縮小設定を見直す


■印刷範囲を正しく指定する

印刷範囲が適切に指定されていないと、空白の部分まで含まれて印刷が縮小されることがあります。
表のある範囲だけを明示的に選択して、無駄なスペースを省きましょう。

設定手順:

  1. 印刷したい範囲をドラッグで選択

  2. [ページレイアウト] タブ → [印刷範囲] → [印刷範囲の設定]
    ※印刷範囲を解除するには、同じ場所から「印刷範囲のクリア」
    印刷範囲のクリア


■改ページプレビューを使って調整する

「改ページプレビュー」では、印刷される範囲とページの区切りを視覚的に確認できます。
意図せず1ページに押し込めようとしていた場合は、青い線(ページ境界)を動かして調整します。

設定手順:

  1. [表示] タブ → [改ページ プレビュー] をクリック

  2. 青い点線をドラッグして範囲を調整

  3. 確認後、[標準]表示に戻す
    改ページプレビューで印刷位置を調整


■用紙サイズと印刷方向を確認する

Excelの設定ではA4なのに、プリンター側がB5やA3に設定されていると、縮小されて印刷されてしまいます。
また、縦向き・横向きの設定も合わせて確認しておきましょう。

確認手順:

  1. [ページレイアウト] タブ → [サイズ] で「A4」などを選択
    印刷サイズの確認・修正

  2. 同タブ内の [印刷の向き] で「縦」または「横」を選択
    印刷の向きを修正

  3. 印刷ダイアログでもプリンター設定を再確認(プリンタ側の設定が優先されることもあります)
    ※印刷ダイアログを表示させるには[ファイル]→[印刷]メニューを選択し、プリンターのプロパティボタンを押します。
    印刷メニュー印刷プロパティを選択


■プレビューで必ず確認する習慣をつける

実際に印刷する前に、印刷プレビューで仕上がりを確認することが最も重要です。
余白、文字の大きさ、改ページの位置などをチェックして、必要があればその場で修正しましょう。

確認方法:

  • [ファイル] → [印刷] でプレビュー表示

  • または Ctrl + P で印刷画面を開いて確認

印刷プレビューで仕上がりを確認

ページレイアウト表示で印刷結果をイメージしながら調整する

Excelでは、画面上ではきれいに見えていても、印刷すると文字が切れていたり、図形の位置がずれてしまったりすることがあります。
また、用紙サイズ(A4など)の縦横比と、表の列・行のバランスが合っていないと、印刷結果が縦長すぎたり、横に間延びしたりしてしまうことも。

そんなときは、「ページレイアウト表示」に切り替えて作業することで、実際の印刷画面に近い見た目を確認しながら調整ができます。

設定方法:

  1. [表示] タブをクリック

  2. 表示方法の中から [ページレイアウト] を選択
    ページレイアウト表示に変更

  3. 画面に用紙サイズの枠や余白が表示され、印刷イメージに近い状態で作業できます。

ポイント
表の幅や高さが用紙サイズに合っていないと、印刷時に極端に小さくなったり、細長くなってしまうことがあります。
ページレイアウト表示を使ってバランスを確認しながら調整することで、見た目も整った仕上がりになります。

プチメモ:
編集時は「標準表示」、印刷直前だけ「ページレイアウト表示」に切り替えると、作業効率も良くなります。

まとめ:印刷が小さくなる原因を知ればもう迷わない!

Excelの印刷が小さくなってしまう原因は、「余白設定」や「拡大縮小印刷の自動設定」、「用紙サイズのミスマッチ」など、ちょっとした設定の違いによるものがほとんどです。

「思ったより小さい…」「見づらい…」と感じたら、一度プレビューで仕上がりを確認してから印刷するのが安心です。

最初は戸惑うことも多いですが、よくある原因と対処法を知っておくだけで、印刷ミスをぐっと減らすことができますよ。

ぜひ今回ご紹介した方法を試して、見やすく・きれいな印刷を実現してみてください!

印刷設定に関する悩みは「小さくなる」以外にもさまざまです。以下の記事も参考にしてみてください。

【関連記事】

※外部リンク※

※参考書籍 (PR)

※本ボックスにはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。
くわしくは プライバシーポリシー へ。