エクセルの「ページ1」表示を消す方法と印刷設定の基本|1ページに収める・2ページに分ける方法も解説

エクセルの「ページ1」表示を消す方法と印刷設定の基本|1ページに収める・2ページに分ける方法も解説

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Excelで作業をしていて、急に「ページ1」や「ページ2」といった文字が画面に表示されてしまい、驚いたことはありませんか?
セルの背景にうっすらとページ番号が出て、いつもと違う表示になってしまう……。
「印刷されてしまうの?」「消し方がわからない……」と焦った経験がある方も多いのではないでしょうか。

これは 「改ページプレビュー」という表示モードに切り替わった状態です。
意図せず切り替えてしまうことも多く、特に初心者のうちは「元に戻す方法がわからない」「1ページに収める設定と何が違うの?」と混乱しがちです。

また、「1ページに収めたい」「2ページに分けたい」といった印刷設定も、Excelでは少しわかりにくいところがあります。
Wordの感覚でそのまま印刷してしまうと、意図しないところで文字が途切れてしまい、用紙がムダになることも……。

本記事では、初心者がつまずきやすい 「改ページプレビューの解除方法」や「印刷時のページ調整」 について、画面の見た目とあわせてわかりやすく解説します。
**「この表示、何!?」「どうすれば1ページに収まるの?」**というお悩みを一緒に解決していきましょう。

Excelの改ページプレビューとは?

改ページプレビューを誤って押してしまったときの見た目

Excelで作業中に、突然画面の背景に「ページ1」「ページ2」などの文字が表示されることがあります。
セルの枠線が太く青くなり、いつもの表示とは明らかに異なるため、初心者の方は戸惑ってしまうかもしれません。

これは、「改ページプレビュー」モードに切り替わった状態です。
本来は、印刷時にどこでページが切れるかを確認したり、手動で改ページを調整したりするときに使う機能ですが、操作に慣れていないと誤って表示を切り替えてしまうことがあります。

画面の背景に「ページ1」「ページ2」などの文字が表示される


なぜ切り替わってしまうの?

誤操作のよくある原因は以下の通りです:

原因 説明
マウスの誤クリック 画面右下にある表示切り替えボタン(標準/改ページプレビュー/ページレイアウト)をうっかりクリックしてしまう
リボンのクリックミス [表示] タブで「改ページプレビュー」ボタンを誤ってクリック
Altキーからのアクセスキー操作 AltWI のように連続でキーを押すと、意図せず切り替わることがある(特にショートカットに慣れている方に多い)

↓画面右下に表示切替ボタンがあります。

画面右下にある表示切り替えボタン(標準/改ページプレビュー/ページレイアウト)をうっかりクリックしてしまう

↓[表示] タブ「改ページプレビュー」ボタンでも切り替わります。

[表示] タブで「改ページプレビュー」ボタンを誤ってクリック


ショートカットで切り替わることもある

実は、「改ページプレビュー」は ショートカットキーでも切り替えが可能です。

  • 改ページプレビューに切り替え:
    AltWI(または AltVP

  • 標準表示に戻す:
    AltWL(または AltVN

このように3段階のキー操作が必要なため、普通に文字を入力しているだけで切り替わることはほとんどありません。
ただし、Altキーでリボン操作中に手が滑って他のキーを連続して押してしまった場合などに、意図せず切り替わってしまうこともあります。


ノートパソコンのタッチパッドや小さいキーボードでは、表示切り替えボタンを誤って押してしまうケースが特に多いです。
表示が変わっても慌てず、後述する「標準表示に戻す方法」で元に戻せるので安心してください。

「1ページ表示」と勘違いしやすい理由

「ページ1」などと画面に表示されると、「このまま1ページとして印刷されるのでは?」と誤解してしまうことがあります。
しかし、この表示はあくまで「どこで改ページされるか」を確認・調整するためのプレビュー画面です。
印刷設定そのものが自動で変わるわけではありません。

また、「ページ1」と書かれた背景文字は実際の印刷には含まれません。
Excelの操作画面上でのみ表示されるガイドのようなもので、実際に紙に出力されることはありませんのでご安心ください。


 改ページプレビューを解除して標準表示に戻す方法

もし意図せず「改ページプレビュー」になってしまった場合は、以下の方法で元の標準表示に戻すことができます

標準表示に戻す手順:

  1. Excel画面上部のリボンから[表示]タブを選択

  2. 表示モードの中から[標準]をクリック
    [表示]タブ「標準」ボタンで表示切替

これで、通常の見慣れたセル表示に戻ります。

↓表示方法を切り替え後の様子。背景にあった「1ページ」表示が消えています。

標準ビュー切り替え後の様子

また、画面右下の表示切り替えボタンからも簡単に戻すことができます。
(※画面右下に「標準」「ページレイアウト」「改ページプレビュー」の3つのアイコンが並んでいます)

ウィンドウ右下切替ボタンで標準ビューに切り替え可能

ヒント:
誤って表示が変わってしまうのを防ぐには、表示切替ボタンの押し間違いに注意しましょう。
特にノートパソコンではタッチパッド操作中に意図せず切り替わってしまうこともあります。

背景に「ページ1」「ページ2」と出るのは何?(消す方法)

「ページ1」などの背景文字は、「改ページプレビュー」モードの特徴です。
前述の通り、印刷には出力されない表示ですが、作業中は邪魔に感じることもあります。

この背景を非表示にするには、標準表示に戻すことが一番確実な方法です。
背景だけを部分的に消す設定はないため、表示モードごと切り替える必要があります。


補足:改ページを手動で調整する場面もある

改ページプレビューは基本的に「印刷の区切り位置」を確認・変更したいときに使用する機能です。
たとえば、特定の行でページを区切りたいときは、改ページプレビュー上で青い線をドラッグして位置を調整することができます。

印刷時のレイアウト調整には便利な機能ですが、通常のデータ編集では使いづらいため、不要であればすぐ標準表示に戻しておきましょう。

印刷とページ設定を正しく理解しよう


「1ページに収めたい」ときの設定方法(拡大縮小印刷)

Excelで作成した表が複数ページにまたがってしまうとき、「できれば1ページに収めて印刷したい」と思うことがありますよね。
そんなときは、拡大縮小印刷を使えば、印刷サイズを自動で調整することができます。

 設定手順(Excel 365 の例):

  1. [ページレイアウト]タブを開く

  2. 「拡大縮小印刷」の項目にある

    • 「幅」:1ページ

    • 「高さ」:1ページ
      に設定

[ページレイアウト]タブの「拡大縮小」メニュー

 この設定をすると、Excelが印刷範囲全体を自動で縮小し、1ページに収まるように縮小印刷してくれます。

ただし、縮小率が極端に小さくなると、文字が読めないほど小さくなることもあります。
「用紙サイズに合わないけど無理やり1枚に…」という場合は、事前に印刷プレビューで確認しましょう。


「2ページに分けたい」ときの設定方法(改ページの挿入・調整)

逆に、情報量が多くて1枚に収めると読みにくい場合は、意図的に2ページに分ける方法も有効です。

改ページを手動で挿入する手順:

  1. 改ページを挿入したい行や列のセルを選択

  2. [ページレイアウト]タブ → [改ページ] → [改ページの挿入]
    [ページレイアウト]タブ「改ページ」メニューで「改ページの挿入」を選択

これで、選択位置に強制的にページ区切りが挿入されます。
↓「改ページの挿入」ボタンを利用して改ページを挿入後の様子。
ボタンを押す直前に選択してたセルの左上で改ページが設定されます。

改ページ挿入後の様子
改ページプレビューに切り替えると、青い線が表示され、改ページ位置をドラッグで調整することもできます。

改ページプレビューで印刷位置を調整

この方法を使えば、「ここでページを切りたい」と自分でコントロールできるので、印刷ミスを減らせます。

印刷範囲を指定して無駄な余白や改ページを防ぐ

Excelでは、空白のセルまで自動的に印刷対象として認識されてしまうことがあります。
その結果、不要な空白ページが印刷されてしまうことも……。

これを防ぐには、印刷範囲を明示的に設定しておくと安心です。

 印刷範囲の設定方法:

  1. 印刷したいセル範囲をドラッグして選択

  2. [ページレイアウト]タブ → [印刷範囲] → [印刷範囲の設定]
    印刷範囲を選択して「印刷範囲の設定」ボタンを押す

設定後、印刷プレビューを確認して、無駄な余白や空白ページがないかチェックしましょう。


 標準ビューでも印刷範囲を点線で確認できる便利な設定

実は、標準表示モードでも印刷範囲を目安として表示することが可能です。
これを使えば、常に「ここでページが切れる」という感覚を持ちながら作業ができます。

 設定方法:

  1. [ファイル]→[オプション]を開く

  2. 左メニューから[詳細設定]を選択

  3. 「次のシートで作業するときの表示設定」の中にある
     「改ページを表示する」もしくは「ページ区切りを表示する」にチェックを入れる
    ※エクセルのバージョンによって表記方法が異なる可能性があります。
    オプション設定で標準ビューでも改ページ位置を表示

これで、点線の区切りが標準ビューでも表示されるようになります。

標準ビューでも改ページ位置を表示


 よくある失敗例と対処法(印刷が途中で切れる/ページが増える)

初心者のうちは、次のような印刷ミスがよく発生します。

失敗例 原因 対処法
表が途中で切れて印刷される 自動改ページ 拡大縮小印刷 or 改ページ挿入で調整
空白ページが印刷される 印刷範囲が広すぎる 印刷範囲の設定を見直す
用紙に合わず切れてしまう セル幅が広すぎる ページ設定で余白やサイズ調整

これらの問題は、改ページプレビューと印刷プレビューを上手に使うことで、事前に防ぐことが可能です。

印刷前には「ファイル → 印刷」からプレビュー画面で確認する習慣をつけましょう!

まとめ:表示の違いと印刷設定を正しく理解すれば安心

Excelの「ページ1」などの表示は、改ページプレビューという表示モードによって一時的に切り替わったものです。
見慣れない画面で驚くかもしれませんが、印刷には影響しない背景表示なので、慌てずに「標準表示」に戻せば大丈夫です。

また、「1ページに収めたい」「2ページに分けたい」といった印刷の調整も、拡大縮小印刷や改ページの設定を使うことで、意図通りに仕上げることができます。
印刷前にプレビューを確認する習慣をつければ、紙のムダや印刷ミスも防げて安心です。


最初は戸惑うかもしれませんが、「表示切替」と「印刷設定」の違いを正しく理解するだけで、Excelの印刷作業はグッと楽になります。
ぜひ今回の内容を参考に、スムーズに作業できるようになってくださいね。

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※外部リンク※

ワークシート内の改ページを挿入、移動、削除する | Microsoft サポート

ワークシートの印刷範囲を設定またはクリアする |Microsoft サポート |Microsoft サポート

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