本記事には広告(PR)が含まれます。
くわしくは プライバシーポリシー をご確認ください。
エクセルで複数のシートをまとめて印刷したいとき、「両面印刷がうまくできない…」「1枚目と2枚目が別の紙に出力されてしまう…」という経験はありませんか?
特に、同じブック内に複数のフォームや帳票を管理している場合、両面で印刷できると用紙の節約にもなり、資料としてもコンパクトにまとまりますよね。
しかし実際には、環境によって両面印刷の挙動が異なったり、Excelの印刷設定ではうまくいかないこともあります。
この記事では、以下のような悩みを持つ方に向けて、原因と対処法をやさしく解説します:
-
Excelで別シートを両面印刷できない原因が知りたい
-
職場ではできるのに、自宅ではうまくいかない理由がわからない
-
何とか両面印刷を実現する方法があれば知りたい
エクセル初心者の方でも迷わず試せるよう、わかりやすく紹介していきます!
エクセルで別シートを両面印刷できない原因と対処法
エクセルの仕様上、シートごとの印刷が基本になる
エクセルでは、各シートが独立した印刷単位として扱われます。
そのため、ブック内に複数のシートがあっても、1シートごとに1枚目から印刷される仕様になっています。
たとえば、Sheet1が1ページ、Sheet2も1ページだった場合でも、それぞれが「1ページ目」として扱われてしまい、両面印刷にならず、別々の紙に出力されることがあります。
そのため、「別シートを自動で両面印刷する」には、いくつかの条件や工夫が必要になります。
環境によって両面印刷メニューが表示される/されない
Excelの印刷画面に「両面印刷」の設定項目が出てくるかどうかは、使用しているパソコンやプリンターの環境に依存します。
【よくあるケース】
環境 | 両面印刷メニューの表示 | 備考 |
---|---|---|
職場のPC(自動両面対応プリンター) | × Excelには出ない/プリンター側で設定 | 印刷結果は両面印刷される |
自宅のPC(簡易プリンター) | ○ Excelに表示される | ただし実際には片面しか出力されないことも |
このように、Excelとプリンタードライバーの連携状況やExcelのバージョン、デバイスの仕様によって印刷メニューが変わることがあります。
「Excelに両面印刷の設定がない=できない」とは限りません。
プリンターのプロパティや印刷設定画面を直接確認することが重要です。
プリンターの両面印刷設定が反映されていないケース
Excelの印刷設定だけで両面印刷しようとしても、プリンター側で「両面印刷」が無効になっていると片面印刷になってしまいます。
特に注意したいのが次のようなケースです:
-
プリンタードライバーが古く、両面印刷設定が反映されない
-
Excel上では設定したのに、プリンター側で自動的に片面印刷に戻ってしまう
このようなときは、印刷画面の「プリンターのプロパティ」や「詳細設定」から、両面印刷(または両面印刷:長辺綴じ/短辺綴じ)を選択する必要があります。
印刷範囲や改ページがシートごとにバラバラなケース
別のシート同士で用紙設定や余白、印刷範囲がバラバラだと、両面印刷がずれて出力されることがあります。
【よくあるズレの原因】
-
用紙サイズ(A4/B5)が違う
-
余白の設定が異なる
-
改ページが入っていて印刷ページ数が変わっている
このような状態では、「1ページ目の裏面に2ページ目を印刷する」という処理が正常にできず、両面印刷がうまく機能しません。
対策:
-
用紙サイズ・余白・印刷範囲をそろえる
-
プレビューで各シートのページ数を確認しておく
別シートをまとめて印刷するための基本操作
シートを1つずつ印刷するのではなく、複数シートをまとめて印刷するには、次の操作が必要です。
【操作手順】
-
両面印刷したいシートを Ctrlキーを押しながらクリックで複数選択
-
[ファイル] → [印刷] を選択
-
選択したシートが連続で表示されていることを確認
-
必要に応じてプリンターの設定画面から「両面印刷」を選択
↓プリンターのプロパティを選択します。
↓プリンターのプロパティにて両面印刷の設定を行います。
※画面は一例です。メーカーや機種によって設定項目や表記が異なる場合があります。
-
印刷を実行
このとき、すべてのシートの設定がそろっていないとページがずれることがあるので、あらかじめ設定を統一しておきましょう。
別シートを両面印刷したいときの便利な方法
複数シートを1つのシートに統合して印刷する方法
一番確実なのは、別々のシートを1枚のシートにまとめてしまう方法です。
【方法1:コピー&貼り付け】
-
各シートの内容をコピーして、1つの新しいシートに順番に貼り付ける
-
各ページの境目に空白行などを入れておくと、見やすく印刷できます
【方法2:Power Queryで結合】
-
複数シートに似たレイアウトのデータがある場合は、Power Queryを使って1つにまとめることも可能です(例:毎月の報告シートなど)
-
データ構造が一定の場合に便利です
メリット
-
1シート内の印刷になるため、両面印刷設定が確実に反映されます
-
レイアウトも統一しやすく、ページのずれも防げます
PDFにまとめてから両面印刷する方法
Excelから直接うまく印刷できない場合は、一度PDFに変換してから両面印刷するという方法も有効です。
【手順】
-
両面印刷したいシートを Ctrlキーで選択
-
[ファイル] → [エクスポート] → [PDF/XPSの作成] を選択
-
PDFファイルを保存
-
Acrobat Reader や他のPDFビューアで開く
↓プリンターマークを押して印刷設定画面を開きます。
-
プリンター設定で「両面印刷」を選んで印刷実行
↓印刷設定画面でプロパティを選択
↓プリンターのプロパティにて両面印刷の設定を行います。
※画面は一例です。メーカーや機種によって設定項目や表記が異なる場合があります。
ポイント
-
PDFだとページ順が固定されるため、プリンター側の両面設定が確実に適用される
-
用紙のずれやプリンターとの相性によるトラブルも少なくなります
プリンターの手差し設定で手動両面に対応する方法
自動両面印刷に対応していないプリンターを使っている場合は、「手差し」での両面印刷も一つの手です。
【手動両面印刷のやり方(一例)】
-
まず「奇数ページのみ」印刷(表面)
-
用紙を裏返してセットし直す
-
次に「偶数ページのみ」印刷(裏面)
注意点
-
用紙の裏表・上下の向きに注意!
-
試し刷りで数枚確認してから実行するのが安全です
家庭用プリンターや簡易モデルでも、この方法なら両面印刷を実現できます。
どうしても解決しない場合のチェックリスト
ここまでの方法を試してもうまくいかない場合は、以下の点を再確認してみましょう:
プリンターの確認ポイント
-
両面印刷機能付きか?(物理的に対応していない機種もある)
-
ドライバーは最新か?(公式サイトで更新できる)
Excelの確認ポイント
-
シートごとに用紙サイズや余白が統一されているか?
-
Ctrl選択ではなく「すべてのシート選択」になっていないか?(全選択すると印刷設定がバラバラに)
印刷時の操作確認
-
Excelではなくプリンタープロパティで設定したか?
-
試しにPDF出力してから印刷してみたか?
少し手間はかかりますが、原因を一つずつつぶしていけば、ほとんどのケースで対応可能です。
まとめ|環境に合わせた対応で両面印刷もスムーズに
Excelで別シートを両面印刷しようとすると、思ったように印刷されないことがあります。
これは、Excelの仕様やプリンター・PCの環境によって挙動が異なるためです。
うまくいかないときは、次のポイントを確認してみましょう:
-
複数シートをまとめて印刷するには、設定やレイアウトの統一が必要
-
両面印刷ができるかどうかは、プリンターやドライバーの機能に依存
-
PDFに変換してから印刷することで、トラブルを回避できる場合も
環境に合った方法を選ぶことで、用紙も時間もムダなく印刷できます。
ご自身のパソコン・プリンターに合った方法で、ぜひ試してみてくださいね!
【関連記事】
- エクセル ポスター 印刷のやり方|A4を分割して大きく印刷する方法
- エクセルで2ページ・4ページを1枚に印刷する方法|分割印刷の手順と活用例
- Excelで印刷ボタンが押せないときの原因と対処法|1回目は印刷できるのに反応しないときは?
※外部リンク※
※参考書籍 (PR)※
※本ボックスにはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。
くわしくは プライバシーポリシー へ。